丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

猿も木から落ちる……そして猫は  ~コマチレポート~

2014年04月25日 | 四方山話
 コマチです! すっかり春よね。あんまり気持ち良いからさ、ついついお外に行きたくなっちゃう。ほら、基本私ってば座敷猫でしょ? だからあんまりお外に行ったことがないのね。でも、今日は行っちゃったのよぉ!!

 お天気が良いからお母さんが二階の窓を開けて空気を入れ替えてたの。いつもは網戸とやらをしてるんだけど、今日は珍しく網戸も開いてたのね。で、私もついお外をのぞいたらさ、屋根に下りることが出来ることに気がついた訳よ。窓の格子に頭を突っ込んでみたら、これがまた顔が通るのよね~。で、こっそり屋根の上に下りてみたの!!

 これがさ、また気持ちいいの!!  屋根の瓦って熱いのね~。お日様の熱ですごくあったかくて気持ちいい。下をのぞくと、正直、高くて怖いんだけど、目の前には大きな楓の枝があって、真っ赤な新芽が一杯茂ってるのよ。う~んステキ!! 

 慣れて来たから屋根の上を探検してたら、なんと、少し下に別の窓のひさしがあったのね。ちょっと冒険して、そこに下りてみた。……ま、そこは狭くてあんまり気持ち良くないから、元の屋根に戻ろうと思って上に向かってジャンプしたの。

 ……そしたらさ。

 屋根瓦って、滑るのね……。

 つるっっ! 

 慌てて爪を出したんだけど、ひっかかりゃしない。そのまま下にドッスンって落ちちゃった。


 向かいのオバさんがそれ見ててさ~。

「ちえぞーさ~ん。コマチちゃん、落っこちたわよ~」

 なんて報告するもんだから、お母さんが出てきて、私を指さして大笑いされちゃった。 あんまり格好が悪いもんだからしばらく家出しようかと思ったんだけど、すぐにお母さんに捕まっちゃった。


 皆も屋根の上を歩くときには気をつけてね。


 コマチでした。


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