丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

あとがき・・・のようなもの~闇猫

2009年08月03日 | あとがき・・・のようなもの
 障子の向こうにぼんやりと行灯の光が見える。ゆらりゆらりと蠢く不気味な人影。そしてぴちゃぴちゃと微かな水音が聞こえてくる。そろりと障子を開け、中を覗きこんだ。そこには髪を振り乱し、耳まで口の裂けた恐ろしい形相の女がその長い舌で行灯の油を舐めているではないか。  女はふいに顔を上げ、ゆっくりと私の方を見た。そしてにやりと嗤う。 「み~た~な~」 ぎゃああああああああああああ!  子供の頃、テレ . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~チリメンジャコの目ン玉~

2009年06月15日 | あとがき・・・のようなもの
 構想時間十五分。執筆時間三時間。すみません。勢いで書いちゃいました。まったくささやかな超短編です。  とかなんとかいいながら、「食欲魔人シリーズなんてどうよ?」などとアホなことを思ってますが(笑)。  なんでこんな話を思いついたのかって?  実は知人でチリメンジャコがダメな人がいました。まさに目がダメらしいです。こっち見てると思うそうなんです。  病院勤務時代の患者さんで、米粒が全部人の顔に見 . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~砂の果ての楽園~

2009年06月03日 | あとがき・・・のようなもの
 まずは御礼を。新刊販売促進キャンペーンへのご協力、誠にありがとうございました。「砂の果ての楽園」を六日続けて連載という初めての試みでしたが、この期間非常にたくさんの方が訪問してくださいました。いつも閑古鳥が鳴いている当ブログにしては連日三桁のお客さんというのは滅多にないことです。お忙しい時間を割いて、ズドド~ンと重い小説にお付き合いいただいたこと、誠に誠にありがとうございました。  さて、「砂 . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~愛しの人魚姫~

2008年09月11日 | あとがき・・・のようなもの
 マナティやらジュゴンやらスナメリなどと言う動物がなんで人魚に見えるねん!……と昔から思っていました。人魚ってそもそも類目はなんだろうなぁ。やっぱり水生哺乳類か? いやいや、待てよ。ウロコがあるじゃないか。という事は魚類か?? ……魚類だったら、オモロイやないかい(笑)。  そんなお間抜けな連想ゲームの末、このような話になってしまいました。ですからあまり奥深いテーマがないのです。単純に娯楽として楽 . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~最良の伴侶

2008年07月07日 | あとがき・・・のようなもの
 この話、実は怖~い実話を基にしています。今年の春頃でしたでしょうか。イギリスで恋愛結婚をした相手が、実は兄と妹だったという。精子の出所が一緒だったとか。気の毒な話です。  でも、結構洒落にならない話だと思いました。外国では精子バンクを利用する人が結構多いようで、かのジョディ・フォスターもそれで子供を産んだとか。本人が自分の遺伝子上での父親を知らないまま大きくなって、同じ父親から生まれた人と出会わ . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~桜情話~

2008年05月30日 | あとがき・・・のようなもの
 勝手にシリーズ化しておりますが、エロ・グロ・ホラーシリーズ第三弾です(笑)。今回はそれほどグロではなかったので、R指定はかけませんでした(笑)。まあ、どれもこれもR指定というほどのモノはないんですけどね。   桜の記事を上げた時にコメントで「桜を擬人化して一本書いてみては?」と頂いて、な~んとなく妄想を繰り広げつつ、かれこれ二十年近く前に書いた短編小説の要素をブレンドしたらこんな感じになりました . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~猫月夜~

2008年02月25日 | あとがき・・・のようなもの
 猫が大好きなんです。ええ。そりゃあもう。子供の頃、18年間一緒に暮らした猫がいました。黒いメス猫で、とても美しい猫だったのです。恐ろしくプライドの高い、高慢で生意気な猫で、自分の事を絶対「猫」だとは思っていなかったですね。人間の事を「使用人」だとでも思っていたに違いない(笑)。言ってみれば女王様のような猫でした。  今実家には三毛猫がいます。彼女もそろそろ18年目くらいかな。この子はとても人懐こ . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~白い記憶~

2008年01月19日 | あとがき・・・のようなもの
 しょぼしょぼブログ「丘を越えて」にしては、予想以上の来客数(といっても大したことはないのですが)の今週でございます。じわじわとちえぞーの妄想に毒されている人々が増殖しているという事でしょうか(笑)。だと嬉しいのですが……。  さて、「白い記憶」に関しての付録でございます。  モチーフは言わずと知れた「雪女(小泉八雲)」です。そのまんまやんけ! というツッコミが聞こえてきそうですが、まぁ、ご愛 . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~鬼泣き山~

2007年07月09日 | あとがき・・・のようなもの
 ♪坊や~ よい子だ ねんねしな~♪  勝手に民話を作ってしまいました(笑)。但し、ちょっと怖い系です。マンガにするなら「うしおととら」風の絵にしてもらいたいなぁ(笑)。  一応、ネットで「鬼泣き山」という言葉を検索しましたら、それらしい話はなかったのでアップしました。後からふと中島敦の「山月記」とちょっと似てる???とも思いましたが、まぁ、別にそれを意識した訳でもないので、そこはあくまで洒落とい . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~クリスマス株式会社~

2006年11月26日 | あとがき・・・のようなもの
 あんまり深く考えずに、うちのチビ共対象に書きました。最近のチビ子との会話から生まれた話です。・・・が、亭主に「外国の本で似たようなんがあったで~。」なんて突っ込まれて、すっかり意気消沈(笑)。出来としても大した出来とは言えないのですが・・・。一言弁解するならば、地の文章のところは誰かに絵にしてもらいたいという希望のもと、書いています。私のイメージでは長新太さんばりのビビットかつ大胆な絵で、ドカー . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~夏の日の使者~

2006年01月21日 | あとがき・・・のようなもの
 すみません。またやっちゃいました。他人の褌で相撲を取るのが好きな私です。(ごめんなさい、三谷さん。) 今年のNHK正月時代劇「新選組!!」の番外編です。市村鉄之助と佐藤のぶに焦点を絞って見ました。 草原を走り抜ける鉄之助を見ていると「この後どんなドラマが彼の身に起こるのだろう・・・。」という思いに取り付かれてしまい、色々と妄想しているうちにこんなモンが出来てしまったという・・・(笑)。  ドラ . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの~羽ばたく鳥~

2005年11月10日 | あとがき・・・のようなもの
 先日アップいたしました「堺雅人妄想劇場第二弾」~羽ばたく鳥~ですが、結構色々な方に読んで頂いたようで嬉しい限りでございます。感想などありましたら、一筆頂きたいと思います。  十月半ば(ちょうど堺さんの誕生日頃)に書き始め、一月ほどかかって書き上げました。最初は短い話のつもりだったんですが、どんどん牧子はんが暴走しましてこれだけの長さになってしまいました。  今回は堺さんのプロフィールを何気なく意 . . . 本文を読む

あとがき・・・のようなもの。

2005年08月13日 | あとがき・・・のようなもの
 先日こちらに載せました「約束  しんせんぐみ!番外編」の事を、行きつけの掲示板(堺雅人さんのファンサイト)で紹介させていただいたら、ぼちぼちとそちらの常連の方が来て下さっているようです。居酒屋を新規開店したら、修行先の料理屋の常連さんがお祝いに来てくれた時のような心境とでもいいましょうか、嬉しいです。(どういう例えや・・・)  「約束」は昨年の大河ドラマ「新選組!」の33話をベースに考えた話です . . . 本文を読む