丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

チビ子の実態

2012年11月07日 | お子様
 チビ子はかなりミステリアスな女である。家ではだらしないし、超マイペースで、何をするのも牛より遅いし、アホなゾンビ踊りをしたり、風呂上りにパンツ一丁で家の中をうろつくような「干物女」なのだが、一歩外に出ると突然姿勢が良くなり、口数が少なくなり、おしとやかな微笑みを口元にたたえるどこかの武家の娘のような豹変ぶりなのである。おかげで私の周囲では「母ちゃんにはない色気がある」だの「独特の品がある」だのえらい褒められよう。実態を知る母ちゃんとしては首をかしげたくなるような評価ばかりなのだ。そして当の本人と来たら、「私、外ではキャラ変わるから」としゃあしゃあと言ってのけるような、どこそこ厚かましい女なのである。

 だが、このチビ子。恐ろしく冷静な観察力と行動力があったりする。

 今日の夕方、まだ仕事の途中であったがチビ子から電話がかかってきた。電話に出ると、チビ子がとても冷静な調子で、
「チビ太郎が学童でサッカーしてて、仰向けにこけて頭の後ろを打ったらしいねん。で、ナイター練習に行くからって帰ってきたんやけど、頭痛い、気分悪いって言うから、休ませるで。連絡したってな。そんで表情もぼんやりしているし、学校出てからの記憶が飛んでるみたいやねん。どうする?」
 ……おいおいおいおい、脳震盪やがな。
 もちろん飛んで帰って、近くの脳神経外科の救急診療へ行って診察・検査をしてもらった。幸い軽い脳震盪ということで経過観察で済んだ。
 ひとまずほっとして家に帰ると、ご飯を炊いていてくれた。う~ん、冷静な奴。

 先日も帰宅途中で変質者に遭遇。「おねえ~ちゃ~ん。チン●●みせたろか~」と声をかけられたらしいが、無視して帰宅。尾行されていないか確認してから家に入り、即学校に連絡したらしい。

 いやはや。我が子ながら、あっぱれな判断力。普段はたらたらしているが、なんのなんの、やる時はやるらしい。大人になって女優にはなれなくても、医療関係の仕事につけるんじゃないかと思ったね。頼もしいことですだ。


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