丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

甘い誘惑

2009年01月14日 | 趣味
なんて思わせぶりなタイトルなんでしょうか(笑)。

 最近、とある出版社から電話がかかってくる。B芸社という業界最大手の共同(自費)出版の会社だ。知る人ぞ知る(良くも悪くも、ね)会社で、有名な作家さんも数名輩出しているようだ。最近は血液型の説明書とかなんとか言う本がエラい当たっているらしい。

 原稿を送ると講評がもらえるという事で、一昨年、一昨々年に原稿を何本か送ったのだ。二本は講評が来たけど、三本目は無視されてしまった(爆)。だって基本的に共同出版のお薦めのための講評だからね、冷やかしというのがバレたのだろう。

 それが今頃編集者さん(営業さんだな)から電話がかかってくるのだ。
「高遠さんが以前送って下さった原稿ですが、担当が替わったので前任者から引き継ぎました。クオリティの高い作品という事で引き継ぎまして、もう一度読ませて頂きました」
 で、タイトルを言って、内容を言って、「ほら、ちゃんと読んでますよ」とアピールする。そして殺し文句。
「大変クオリティーの高い作品です。非常に感銘を受けました! これは出版するに値する作品だと思います」
 お尻がモゾモゾするような誉め殺しの羅列。
「良い作品は損得関係なしで世に送り出したいと編集者は思うものです」
 うっひゃっひゃっひゃ。
 ……でも共同出版なんだな。絶対に企画出版の対象にはならないんだな、これが。そりゃそうだ、向こうも商売だもの。
 以前見積もりを出してもらったことがあるのだが、一刷八百部でざっと二百万円仕事。無理、絶対無理! そんな余裕があるなら住宅ローンの繰上げ返済するっちゅうねん。
 ちなみにこの時の作品が「薔薇の紋章」の改稿前「薔薇の墓標」だった。まあ、二百万貰えれば出版社も損はしないって言うことなんだろう。

 そんな事を考えたら、アルファポリスさんには足を向けて寝られないぞ! なんだかんだ言っても私は自腹を切らずに本を出版してくれたんだから!
 それにこちらも一度企画出版で作家としてデビューさせてもらえた以上、今さら自費出版や共同出版での出版はありえない。いくらしんどい道のりでも、やっぱり企画出版で勝負したいではないか。

 そのうちB芸社さんが「うちも是非企画出版で高遠さんの作品を!」とでも言ってくれるよう、精進しますよ。まあ、絶対言ってくれないだろうけど(笑)。



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