丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

よしもと新喜劇~孫たちへの賛美歌~

2009年09月06日 | お子様
 ついにオンエア! よしもと新喜劇~孫たちへの賛美歌~!! チビ子、ついにテレビデビュウだあああ!

……と言いたいところですが(笑)。
 
 前にも書きましたが、今回子供達は六人。三人一組で二チームです。その二チームが交替で舞台に立っていたのですよ。で、今日テレビで放送されたのはチビ子のチーム(Bチーム)ではなく、もう一つのチーム(Aチーム)なのでありました。残念!
 チビ子は番組の冒頭に二秒ほど映った記者会見の場面で端っこの方に映っていただけでした(爆)。ちゃんちゃん♪
 ま、それはいいんです。最初からそういう話でしたから。Bチームも一応テレビ収録用のVTRは取ってありまして、それは吉本から贈っていただきましたので、それで満足です。はい。

 さて、オンエアされましたAチームはといいますと、茂造探偵の孫として、芸達者で元気いっぱいのMOMOちゃん、マルコメ頭の笑い袋・駿ちゃん、そしてドラマの核となるホテルの孫娘には、泣きの天才・星ちゃん(ちなみにうちのチビ子はこの星ちゃんと同じ役でした)。

 自分の娘が出てないからという訳ではありませんが、ここから先は純粋にレビューと行きましょうか~。ではでは例によって例の如くの、ちえぞー辛口レビュー!!

【粗筋】
 結婚式をあげるカップルで賑わう花月ホテルに「結婚式を中止しろ。さもないと爆弾をしかける」という脅迫状が届いた。その真相を調べるためにやってきたのが探偵高井と、二人の孫を引き連れた茂造。
 ホテルには孫から結婚式をプレゼントされたという老カップル(井上竜夫&中山美保)、悪徳不動産屋(島田一の介)のバカ息子(吉田ヒロ)とその婚約者(五十嵐サキ)、そしてサキの兄(伊賀健二)、人相の悪い副社長(島木譲二)とその秘書といったなにやら曰くありげな面々がひしめいている。
 そんな中、ホテルに一人の男(太田よしのぶ)が現れる。それは花月ホテルのオーナーの娘・久美子の昔の婚約者だった。二人の間には娘(☆ちゃん)が生まれるが、よしのぶは行方知れず。久美子は一人で娘を育ててきた。突然の父親の出現に戸惑い怒りを顕わにする久美子。☆ちゃんは「お母さんのわからずや!」と叫び、ホテルを飛び出す。
 まもなくホテルに「☆を誘拐した」という脅迫電話が入る。慌てふためく探偵とホテル関係者。だが、まもなく☆ちゃんは無事に戻ってくる。
 その騒ぎも収まらぬうちに次なる騒ぎが起こる。ウエディングケーキの箱の中に、井上夫妻と爆弾が押し込められていたのだ。幸い爆弾は不発に終わったが、蜂の巣を突いたような大騒ぎに……。
 その時、茂造探偵が高らかに「犯人がわかりました」と宣言する。一連の脅迫状とこの爆弾騒ぎは島田家と伊賀家の確執に端を発するものだったのだ。島田家への復讐をもくろむ兄を止めるために、妹のサキが仕組んだものだった。そして、その裏には更に島木とその秘書の悪巧みが隠れていた。
 脅迫状騒ぎは無事に解決したが、☆ちゃん誘拐事件はどうなっているのか。つめよるオーナーに茂造の推理が冴える。☆ちゃん誘拐事件は☆ちゃんと従業員による狂言だったのだ。全てはお父さんとお母さんに仲直りしてもらうため……。家族三人で仲良く暮らすため……。
 ☆ちゃんの一途な想いに久美子の心は溶けていく……。

 と、まあ、こんな話だったのですよ~!! なんて言うんでしょうか、物書きのハシクレとして一言言わせてもらうとすれば、
「一時間の芝居に、二つ分の話を押し込むな! ややこしくてストーリーが理解でけへん!!」
 要するに、島田家と伊賀家の一連のエピソードだけで普段の新喜劇一回分の内容なんですね。それに☆ちゃんのお父さんの話が混じってるもんだから、洒落にならないくらいに訳がわからない。実際、台本は何十回と読んでますし、芝居も稽古・本番と何十回と観ているのですが、ストーリーの流れが頭に入らない!! 笑ってる間に話がどんどん展開していくので、観ている時には気にならないと思いますが、後から考えたら「え? 誰がどう繋がってたんやっけ? あれ? ナニがアレで? ん?」となるに違いない……。
 この芝居を一回観て、粗筋がまとめられる人がいたらそれは凄い記憶力と理解力の持ち主と言えるでしょう。

 それに加えて、オンエアではシーンのカットが多い! ただでさえわかりにくいストーリーなのにかなりのシーンがカットされていました。ちなみにカットされていた部分のほとんどが手のこんだギャグのシーン。大筋に関係ないと言えば関係ないのですが、この話に関してはストーリーの難解さをフォローしているのが、ギャグなんですよ。特に茂造探偵と孫役の繰り広げるギャグが観客の背中を押して、このストーリーを乗り切ってると言ってもいいでしょう。
 それが孫絡みの笑えるシーンが半分近くカットされていました。これは痛いですねぇ。ストーリーのわかりにくさだけが印象に残ってしまう。MOMOちゃんと駿ちゃんのギャグがとても完成度が高いことを知っているだけに、ますますもったいない……と思ってしまうのですよ。
 救いはやはり☆ちゃんの涙でしたね。ホンマに☆ちゃんときたら、なんであんなに泣けるのでしょうか(笑)。彼女の素晴らしい泣きっぷりは相手役の太田よしのぶさんや秋田久美子さんの涙腺をも木端微塵に破壊するのです。プロの役者を自分のペースに引きずりこんで泣かしてしまう☆ちゃん、アンタはえらい! 今日テレビを観ていた視聴者は間違いなく貴女の涙によって、島田&伊賀エピソードは忘れてしまったことでしょう。

 ちなみにこの☆ちゃんとダブルキャストだったチビ子。正直どうしようかと思いました。あの涙にはそうそう対抗できないですよ。で、チビ子がとった道はというと「緻密な演技」でした。
 チビ子と二人で台詞一つ一つについて、声の出し方、体の向き・動き、どんな気持ちか、そんな事を話し合いながら作り上げていったのです。舞台を観てくださった方にはそんな彼女の努力と試行錯誤が伝わったのではないかと思いますが……。どうだったでしょうね。

 今回のレビューはあまりにも裏を知りすぎてしまっているので、ちょっと評価の視点がいつもと違うかもしれませんねぇ。
 採点ですか? う~ん、難しいなぁ。

技術点 70点
美術点 85点
努力点 100点

 ……よし、今日はこんなところにしといたろか。

 
 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TV放映 (miyu)
2009-09-08 12:33:34
そっか、TV放映はなかったのですね
でもでも、舞台で演じただけでも、
そもそもオーディションに受かっただけでも
ものすごーいことだよね
うん、うん、すごいぞチビ子ちゃん

ところで、高遠さん、やっぱ文章面白いです。
ブログが面白い
あ、作家さんなんだから当たり前かぁ。
失礼しました
返信する
嬉しいです~ (ちえぞー)
2009-09-08 21:52:24
>miyuさま
文章面白いって言ってもらえるのは嬉しいですよ~
このブログは元々「作文ブログ」として始めたので文章を楽しんでいただけるってのが一番嬉しいです。

そもそも身内対象で始めたブログなのですが、親戚以外の人がここの文章を読んで、「高遠さんとこ、オモロイやん」と思っていただければしめたモンですわ(笑)。

ちえぞーファミリィの日常を、今後ともご堪能くださいませ
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