古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

纏向遺跡訪問記(2)

2016年12月26日 | 番外編
 駅前でレンタサイクルを借りた私たちがまず始めに向かったのが大神神社だ。纏向に来てこの神社とそのご神体である三輪山を外す訳にはいかない。大神神社を参拝した後、少し北寄りにある大神神社の摂社である狭井神社で三輪山登拝の受付を済ませ、「三輪山参拝証」と書かれた襷をかけ、いざ登拝開始。甘く見ていた。これはお参りではあるが間違いなく登山だ。雲ひとつない真っ青な空、初夏の陽射しが否応なしに照りつけて時間とともに気温を上げていく。帽子やタオルを持参しなかったことを後悔し、さらには給水のことも考えていなかった自分を責めた。登山中は参拝気分はどこへやら、汗だくになってひたすら登り続けて山頂へ。山頂にある高宮神社を参拝し、裏手に回って奥津磐座をこの目に収めたあと、下山の途に。下山後すぐに狭井神社の社殿横に湧き出る御神水で水分補給し、生き返った気分。計2時間の三輪山参拝は貴重な体験となりました。

 三輪山参拝を済ませるとすでにお昼の時間。一刻も早く冷たいビールにありつきたくて大神神社近くの三輪そうめんのお店(たぶんここ→「御食事処福神堂」)に入った。お金を払ってそうめんを食べるなんて考えられなかったけど、身体が冷たいものを欲しがっていたこともあって意外にも美味しくて「まあ許そう」という気持ちになった。

 ビールとそうめんで生き返った3人が次に目指したのが桜井市立埋蔵文化物センター。大神神社の参道を西に向かい、国道169号線にぶつかったところを右折してすぐ。ここは纏向遺跡からの出土物が常設展示されており、纏向踏査の前に情報収集しておこうということで先に訪ねた。全国各地から流入した土器など、書籍やネットの写真でしか見たことがなかった出土物の実物をこの目で確認でき、古代都市のイメージが膨らんだ。

 その後、いよいよ纏向めぐりへ。大神神社の大鳥居をくぐって参道を戻り、山の辺の道へ。まずは茅原大墓古墳。実はこの古墳の存在はここを通るまで知らなかったのだが、墳丘に登れそうだったので自転車を停めて登ることにした。帆立貝式の前方後円墳となっていたが、後円部頂上から見ても前方部はほとんど確認できず見た限りでは円墳であった。発掘調査のために墳丘部の木々はすべて伐採されていたので眺望がよく、午前中に登った三輪山がよく見えた。実は古墳に登るのは初体験ということもあって何だかワクワクしてしまった。



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