そろそろ、お休みモードから脱皮しないと、いけなくなってきました。。。。
しょうがないス。。。頑張って仕事しますか・・・・
いやいや、、、頑張ってますゾ~~~~ そんな風には思えませんけどね
今回は、久々の建築ネタと言うことで、『耐震スリット』について、紹介します。。
正月の気分も抜け切らぬ、1月7日に放送された、TBSの報道特集を見ました。
内容は、マンションが『福岡県西方沖地震』によって半壊状態になったのをきっかけに、施工ミスの判明。その後のマンションの修復の難しさを放送していました。
施工上のミスとして取り上げられていたのが、『耐震スリット』で、設計書に記載されているスリットが、正しく入っていなかった為、マンションの損傷が激しくなった。。。。という話でした。
本当は、他にも施工ミスがあったり、販売元や施工業者などの、ドロドロしたことも放送されたのですが、施工側の私メとしては、今回は、『耐震スリット』について、基礎的な知識として提供しようと思っています。
『耐震スリット』って、何???
スリットは、分かりますね。。。。特に女性は、。、。、。
そう、スカートのスリットと同じ意味で、『切れ目』ということです。
『耐震スリット』とは、柱、梁、壁に切れ目を入れることにより、構造体を地震から守る部材、工法のことを言います。
分かる??
では、実際の建築物から・・・・・
壁が、一部凹んで、いるのが分かります。。。
『目地じゃないの~~』と言う人がいると思うので、この部分の、施工図面・・・を載せてみましょう。。。
参考的に書いた図面なので、細かいところは全て省いています。
難しく考えると、難しくなります。。。簡単に。。。。。。
この図面は、コンクリートを流し込む前の状態。。。ようするに、型枠施工中だと思ってください。
【以前のブログ:建築現場】で紹介した、型枠工事の状態だと思ってくださるといいです。
図面通りに施工し、その中にコンクリートを入れます。。。。そして、型枠脱型(コンパネを外す)。。。。
そうすると、上記写真のようになります。
図面で、柱と壁の間にスリットを入れている。と分かって貰えると思います。
もし、地震が発生した場合、壁と柱では、壁厚、柱の太さによって、強度差がどうしても出てしまいます。
また、固いもの同士の場合、両方がいっぺんに破壊されることも考えられます。
それを防ぐ為、壁と柱の間に、スリットという切れ目を入れて、そこに地震力を逃がす。。。それを、『耐震スリット』と呼んでいるのです。
『耐震スリット』は、発泡系のゴム材で出来ていて、それ自体がクッション代わりになります。
上記写真の裏側になります。
スリットの位置が良く分かると思います。
ここで、施工上の話・・・・・
二枚目の写真で、耐震スリットを挟むように、釘が出ているのが分かるかと思うのですが、なぜ、こんな形になるかと言いますと、、、、、、
耐震スリットはすぐ曲がるのさ~~~
先に、発泡系のゴム材と書きましたが、物自体は、グニャグニャに曲がります。
当然ですね。。クッション材なのですから、やわらかい(持つと固いけどね)材料です。。。。
そのような、やわらかい材料を、ほぼ、固定していない状態で、コンクリートを打設しないといけません。
その性質上、曲がって入ってしまったら、それこそ、意味のない物が、壁に入っていると同じ事になります。
その為、コンクリート打設の際は、壁のどの部分にスリットが入っているのかの明示が必要となり、そのスリットの部分は、片側からコンクリートを入れるのではなく、スリットの両側から、ゆっくりと打設する必要が出てくるのです。。
間違って、、、コンクリート打設をしちゃうと・・・・
こんなん、出ました~~~
黒いスリットが、見事に曲線を描いています。。。。
こうなると、大変です。。。斫って、取って、、鉄筋補強して、、、もう一度付けて、、、、グラウド等を流し込んで・・・・・・・・
まあ、こんな状態になれば、すぐさま、直すのは言うまでもありません
【以前のブログ:建築現場】でも書きましたが、建築現場を見る機会があれば、ぜひ見て欲しいと思います。
最近では、建築現場を紹介する販売元も増えていると聞いています。。
自分の住まいです。
分からないこと、知らないこと、、沢山あります。
ぜひ、マンションを買いたいと思っている方々には、建築現場に行って、建築現場を見せてもらって、分からないことを聞いて、心配なことを質問して、そして、安心・納得して購入することを希望します。。
そのことが出来ない販売元では、心配にならないですか?
まあ、私メは、戸建を建てるのをお勧めしますけど・・・・
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飛んで行ってしまいましたね・・。
別のログの欄に・・。すんません。
気も使わず、のんびりと過ごしたいのであれば、北海道へどうぞ。。。(違~う(大笑))
回りに気をつかわなくても良いし(^^;