飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

ああ、全くしらなかった! 踏切の点字パネル??

2023-10-26 21:51:39 | 発明アイディアの部屋

湧水が毎日歩いている散歩道にjr高山本線の踏切がある。
最近、湧水はその踏切が見えにくくなって、どこからが踏切なのか分からなくなった。
幸い、その踏切は山寺の参道の坂を登り切った所にあり、真っ直ぐに進むと階段を上がって寺の山門にぶつかる。
その山門前の岩階段には、中央に金の手すりがある。
散歩道の「行き」は参道の中央を歩けば踏切も中央を渡ることができるが、散歩道は階段の手前を鉄道に沿って直角に曲がるので問題だ。
「帰り」が踏切の位置が分からないのだ。
そこで、湧水は帰りには、まず、その金のピカピカ輝く手すりを探して、その延長線上と想える所を歩いて踏切のど真ん中を渡る事にした。
まるで、昔の一休さんの「このハシを渡るべからず!」のとん知話のようだ。
しかし、曇りはその手すりがピカピカ光らずに、見つけにくい事が多い。
先日、たまたま福祉の人が湧水の家に来た。
そこで、その時に、その話をしていたら、彼がjrに電話して点字ブロックを設置してもらえるように依頼したらどうかと言う話になった。
しばらくして福祉の人から電話があった。
実際に踏切を見に行ったら、その踏切には両端に黄色の点字パネルが設置してあると言う湧水は耳を疑った。
「ウソダー!まさか!そんな事は今まで誰からも聞いた事はない」
早速、翌日の散歩の時に確かめるために、踏切の端でしゃがんで素手で触ってみた。
すると、確かにザラザラした滑り止めのようなパネルが設置してあった。
指で触わると小さな円模様の突起が並んでいるパネルだった。
「ナーンダ?、これは点字ブロックでも点字パネルでもない、ただの滑り止めだ」
と湧水はガッカリした。
これが視覚障碍者のために設置したものとすれば、残念ながら全く役立っていない。
事実、毎日通っていた湧水は、今回福祉の人に知らせてもらうまで全く知らなかったのだ。
視覚障碍者は点字ブロックや点字パネルのデコボコを足の裏で感じながら歩くと、建物の玄関や入口に辿り着く。
そのように点字ブロックや点字パネルが設置されている。
なので、狭い踏切の場合は、踏切の手前からリードするように踏切中央に点字パネルが設置してあれば、視覚障碍者はそれを踏みながら歩けば横から落ちる事なく渡る事ができる。
今回の参道の踏切のように、両端に例え点字パネルを設置したとしても、視覚障碍者は端は落ちる危険があるから近寄らない。
そうなると、今回のように気づく事もないだろうと思う。
やはり、視覚障碍者本人達の意見や実地テストを行えば、より役立つ事になると思うが・・

(おしまい)