jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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死の開幕/ジェフリー・ディーヴァー

2009年05月09日 | 読書
『汚れた街のシンデレラ』につづくルーンが主人公のシリーズ第2弾。
舞台はまだ物騒だった頃のNYC。
時代はおそらく1980年代と思われる。
タイムズ・スクエアがまだ風俗街で治安が悪かった頃の描写が頻繁に出てくる。
深夜でも大勢の家族連れや観光客が安全にかの地で闊歩し、風俗関係は見る影もない今となっては隔世の感がある。
前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏が大鉈をふるってこの街を大掃除をする前はこうだったのかと当時の様子を垣間見ることができて、
それだけでも自分にとっては興味深い作品だった。

この作家の醍醐味はなんといっても終盤に畳み掛けるような連続どんでん返し。
前作に比べると、その点では切れ味がイマイチかなと途中までは思ったけれども、
最後の最後にやられました。

残念ながらルーンシリーズの3作目"Hard News"はまだ翻訳されていないようだ。
原書で読んでみますかね。。



死の開幕
著:ジェフリー・ディーヴァー
翻訳:越前敏弥
出版社: 講談社 (2006/12/15)
ISBN-10: 4062755947
ISBN-13: 978-4062755948
発売日: 2006/12/15

Death Of A Blue Movie Star
by Jeffery Wilds Deaver