1929年10月24日にニューヨーク証券取引所で株価が大暴落。
その後、世界規模の恐慌へと発展した。
原書が出版されたのが1954年。
しかし、まるっきり古さを感じさせない。
まるでつい最近起きた出来事のように、
よくここまで当時の世相や情勢を調べたものだと驚かさせる。
世界金融危機が現在進行中だけに、単なる昔の出来事では済まされない。
ところどころにうかがえる著者のピリッと辛口のユーモアも見逃せない。
この本が堅苦しい経済学の教科書と一線を画している重要な要素といっていい。
もし、ユーモアのセンスをあまり理解できない大学のセンセイが、
この本の翻訳を担当したらどうなっていただろう?
何を言わんやである。
専業の翻訳業の方を起用した出版社の勝利。
ユーモアもきちんとわかった上で訳されているから、
生き生きした日本語になっている。
一昔前だったら、
この手のノンフィクションは大学のセンセイが片手間のアルバイトで翻訳するのが相場と決まっていた。
つくづくいい時代になったと思う。
活字離れなんてもったいないですぜ。
大暴落1929
著:ジョン・K・ガルブレイス
翻訳:村井 章子
The Great Crash, 1929
by John Kenneth Galbraith
出版社: 日経BP社 (2008/9/25)
言語 日本語
ISBN-10: 4822247015
ISBN-13: 978-4822247010
発売日: 2008/9/25
その後、世界規模の恐慌へと発展した。
原書が出版されたのが1954年。
しかし、まるっきり古さを感じさせない。
まるでつい最近起きた出来事のように、
よくここまで当時の世相や情勢を調べたものだと驚かさせる。
世界金融危機が現在進行中だけに、単なる昔の出来事では済まされない。
ところどころにうかがえる著者のピリッと辛口のユーモアも見逃せない。
この本が堅苦しい経済学の教科書と一線を画している重要な要素といっていい。
もし、ユーモアのセンスをあまり理解できない大学のセンセイが、
この本の翻訳を担当したらどうなっていただろう?
何を言わんやである。
専業の翻訳業の方を起用した出版社の勝利。
ユーモアもきちんとわかった上で訳されているから、
生き生きした日本語になっている。
一昔前だったら、
この手のノンフィクションは大学のセンセイが片手間のアルバイトで翻訳するのが相場と決まっていた。
つくづくいい時代になったと思う。
活字離れなんてもったいないですぜ。
大暴落1929
著:ジョン・K・ガルブレイス
翻訳:村井 章子
The Great Crash, 1929
by John Kenneth Galbraith
出版社: 日経BP社 (2008/9/25)
言語 日本語
ISBN-10: 4822247015
ISBN-13: 978-4822247010
発売日: 2008/9/25