どこまでが実話で、どこまでが創作なのか?
を気にしながら読み進めてみた。
100パーセント実話のような気もするし、
終盤の乱闘場面などは創作っぽいけれど、
椎名さんの若い頃の武勇伝からするとそうも言い切れない(笑)。
ストーカーKのエピソードは、他の作品でも読んだことがあるので、
事実でしょう。
100パーセントに限りなく近い実話なのではないかと勝手に結論してみた。
今となっては、
椎名さん自身のチベット旅行は有名だけど、
チベットへ初めて行くまでにずいぶんと葛藤があったことを知って、
新鮮な驚きだった。
この作品では、初のチベット旅行を直前に断ってしまい、
まだかの地へ足を踏み入れていない。
自分的には多数の椎名作品を読んだことがあるので、
若い頃の明るい作品との対比で近年の私小説を味わうことができる。
もし、初めて読む椎名作品が『春画』や『かえっていく場所』だったら、
ずいぶんと違った作者像が出来上がってしまうことだろう。
二人の子供たちはアメリカに住み、
夫人は毎年長期のチベット旅行にでかけ、
作者も取材絡みで旅が多い。
バラバラの家族。
身内や同年代の友人の死。
久しぶりの家族の再会。
禁断の浮気。
これらのキーワードも、
どの作品から入っていくかで捉え方がかなり違ってくるだろう。
春画
椎名 誠
出版社: 集英社 (2004/02)
ISBN-10: 4087476650
ISBN-13: 978-4087476651
発売日: 2004/02
解説:池上冬樹
を気にしながら読み進めてみた。
100パーセント実話のような気もするし、
終盤の乱闘場面などは創作っぽいけれど、
椎名さんの若い頃の武勇伝からするとそうも言い切れない(笑)。
ストーカーKのエピソードは、他の作品でも読んだことがあるので、
事実でしょう。
100パーセントに限りなく近い実話なのではないかと勝手に結論してみた。
今となっては、
椎名さん自身のチベット旅行は有名だけど、
チベットへ初めて行くまでにずいぶんと葛藤があったことを知って、
新鮮な驚きだった。
この作品では、初のチベット旅行を直前に断ってしまい、
まだかの地へ足を踏み入れていない。
自分的には多数の椎名作品を読んだことがあるので、
若い頃の明るい作品との対比で近年の私小説を味わうことができる。
もし、初めて読む椎名作品が『春画』や『かえっていく場所』だったら、
ずいぶんと違った作者像が出来上がってしまうことだろう。
二人の子供たちはアメリカに住み、
夫人は毎年長期のチベット旅行にでかけ、
作者も取材絡みで旅が多い。
バラバラの家族。
身内や同年代の友人の死。
久しぶりの家族の再会。
禁断の浮気。
これらのキーワードも、
どの作品から入っていくかで捉え方がかなり違ってくるだろう。
春画
椎名 誠
出版社: 集英社 (2004/02)
ISBN-10: 4087476650
ISBN-13: 978-4087476651
発売日: 2004/02
解説:池上冬樹