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仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

◎*黒海近郊に追放された古代ローマの詩人オヴィディウスと変身物語:

2025年06月10日 12時37分14秒 | *N.氏の生成AI活用術:対話篇-Goo

*古代ローマの詩人オヴィディウスと変身物語:--

  ・   嘗て、古代ローマの詩人オヴィディウスは黒海近郊に追放されたが、そのわけは・・:--

* => ;Ovidiusは「変身物語」や「愛の技法」などで知られ,彼が黒海近郊トミス(現在のルーマニアのコンスタンツァ)に追放されたが、その理由は明らかではなく、彼自身によれば「一つの詩と一つの過ちが原因と述べている。しかし具体的には様々な解釈があり,一説には彼の詩が当時の道徳や政治に反していたというが詳細は不明。

・オヴィディウスの作品にはどんなのが・:--

*=>:古代ローマ文学の中でも彼の作品は特に重要性な位置を締めており、代表作にはこんなのがある:...               1: -変身物語(Metamorphoses):    最も有名で15巻からなる叙事詩、神話や伝説の人物が様々な形に変身する物語。                               2.;愛の技法: 恋愛指南書で恋愛の技法や駆け引きが詩的に描かれユーモアと機知に富む書。 ---                    3.:悲しみの書: 追放後に書かれた詩集で、故郷ローマへの想いと追放生活の苦しみが綴られている。                他には、「黒海書簡」という、やはり、追放後に友人や家族への手紙形式で書かれ、追放地での生活やローマへの帰還を願う心情が描かれている。                 

・変身物語に出てくる神話などの人物に、どんな神々が何に変身しているか、一つ二つ・・゛;--                    *=>:その一つには「ダフネとアポロ」があり太陽神アポロが美しいニンフのダフネに恋をしたが、ダフネはそれを拒絶、逃れるために父親の川の神ペネイオスに助けを求め、月桂樹に変身してしまう。-- また、ナルキッソスというのもあり、青年ナルキッソスは自らの姿に恋をし、水面に映った自分の姿に見とれその場所で命を落とす。そして死後、その場所にナルキッソスの花が咲く。このようなエピソードが巧みに豊かな想像力で語られている。 ---                              *同じような物語は現代のドイツ作家カフカにもあり、「変身」Verwandlungはよくしられていますね 。

*=>: カフカの「変身」は主人公が突然、巨大な虫に変身するというシュールな象徴的物語で、カフカの作品はより内面的で心理的な変化が日常の生活感の中で描かれている。それに対して、オウディウスのは神話や伝説を通じて人間の本質や運命について考えさせ、ダフネの物語は愛と逃避、そして変身というテーマが描かれダフネが月桂樹に変身することでアポロンの愛が永遠に続く象徴になっている。                        また、ナルキッソスの物語では 自己愛とその悲劇的な結末が描かれ水面に映った自分の姿に恋をしたナルキッソスは花に変身するというエピソードは自己認識と自己愛の危険性をしめしているのである。.        */*273--*229-/ * + * +                         ・Danke schön! Herzlich vielen Dank!...zum nächsten Mal....      =>:Gern Geschehen. Danke!...

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*美と芸術:-禁断の欲望:.マン「ヴェニスに死す」

2025年06月09日 09時00分09秒 | *文学・学問・詩・余滴: Ⅰ-Goo

 「旦那はお残りになるのですね。例の病気は怖がったりは なさらないのですね・・」  アッシェンバッハは理髪師を見つめた。                             リドに滞在して4週間目にグスタフ・フォン・アッシェンバッハは周囲の世界に幾つかの無気味な経験をした。                             第一に、シーズンが真っ盛りだというのに客の数が増えるよりは減っている気がする。 とりわけ、周りからはドイツ語が聞かれなくなって、食卓や砂浜では外国語しか耳に入っては来ないのである。  

    「例の病気?..」とアッシェンバッハは聞き返した。お喋りの理髪師はすると、忽ち、口を噤んでしまった。                                                                         5の冒頭より---**

   ・アッシェンバッハは早熟な作家で50歳にして貴族の称号に値するフォンvonという敬称があたえられた。                              作品にはプロイセンのフリードリッヒ大王の生涯を詠った散文叙事詩や、アンチテーゼの雄弁によってシラーの「素朴文学と感傷文学」に比肩するといわれた論文「精神と芸術」などがあった。

           ・彼は新しきものへの憧憬や、自由を渇望する遁走の衝動から旅ごころに誘われヴェネツィアに旅立つ。                            そして そこで彫塑的に美しいタジオ少年に出逢い惚れこむ。                                      だが、そこではまた、疫病が蔓延しはじめ、なにか異変が漂っているのに気づくのである。> ---            ***     ->

*   トーマス・マンの「ヴェニスに死す」は深い情感と美学的探求を巡る物語で、貴族の称号を得た後の人生の危機に瀕した作家アッシェンバッハがヴェニスで自由と芸術的インスピレーションを求める旅に出る様子を描いて彼の内面の葛藤と、美少年タジオへの憧れが強烈な印象を与える。

 マンはアッシェンバッハを通じて、美への追求がもたらす可能性と危険性を探るのだが、ヴェニスの魅力的な景色とそこでの出会いが、アッシェンバッハの内面世界に深い影響を及ぼし、彼の創造性と人生観に変化をもたらしたこの物語は美と欲望、死と永遠のテーマを絡め合わせ多くの思索を促すのである。

「ヴェニスに死す」Der Tod in Venedigはトーマス・マンの代表作の一つで、文学としての美しさとともに人間存在の複雑さを浮き彫りにしている。---    トーマス・マンの「ヴェニスに死す」は美と芸術、そして禁断の欲望を探求する作品で、主人公のアッシェンバッハはヴェネツィアの美しい景色と静寂の中で若きポーランド貴族の息子タジオに心を奪われタジオの美しさに魅了されるのであり、彼の姿を追いかけることに夢中になるが、これは彼の内面の葛藤と欲望の象徴でもあり、少年タジオへの深い憧れはアッシェンバッハの芸術家としての理想と現実の間の狭間を表し、彼の精神的な苦悩を深める要因となる。***

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◎**イカルスの翼: -*--*

2025年06月05日 07時32分45秒 | *N.氏の生成AI-活用術:世界の文学編 Goo

     *** イカルスの翼:

  ・ギリシャ神話に出てくるエピソードで、ドイツの文豪ゲーテの戯曲の大作「ファウスト」でも扱われている。:---

 イカルスは名工の父親が作った人工の翼を使い空高くを目指した。が、翼は蝋で固められているため高く上がれば上がるほど太陽に近づき、その熱で溶けて竟には海に落下した、との教訓は人間の過信は破滅を招くというもの。                                                           */235*--86*-/****

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◎*ニーチェNietzscheとリルケに愛されたロシア女性ルー・サロメ

2025年06月02日 09時24分36秒 | *N.氏の生成AI-活用術:世界の文学編 Goo

* 同時期にニーチェとリルケに関りを持ったロシア女性: ルー・サロメ

彼女の知は哲学と詩の海を渡り ニーチェとリルケの心に触れた 

   19世紀末から20世紀初頭にかけ、ルー・ザロメが二人の文豪ニーチェとリルケに愛された。--彼女は魅力的な人格と自由奔放な生き方で多くの知識人たちを魅了し、特にニーチェとリルケは深い感情を抱いた。*376--*391-*++

The Intriguing Encounters of Lou -Salomé with Nietzsche and Rilke:---

Lou -Salomé, a woman of remarkable intellect and allure, had significant encounters with two of the most profound thinkers of her time: Friedrich Nietzsche and Rainer Maria Rilke.  ---Her relationships with these men were not only personal but deeply intellectual, influencing their works and thoughts.--   >>>     ルー・ザロメは1861年生まれ、若くして哲学や文学に深い関心を持ち、自身の知性と魅力を武器に当時のヨーロッパの知的エリートたちの思想や芸術に影響を与えた。---  >ニーチェは彼女に求婚したがこれを拒絶、代わりに彼との知的な関係を深め、リルケに至っては出会いが彼の詩作に大きな影響を与えた。----       ルー・ザロメはまた、精神分析の父であるジークムント・フロイトとも深い関係を築きフロイトの下で精神分析を学び、自らも精神分析家として活動。彼女の生涯は自由な精神と独立した女性として生きる。---   >  ニーチェとリルケはルー・ザロメに多くの手紙を書き、手紙は彼らの思想や感情、ザロメへの深い愛情や尊敬を示す。。---ニーチェはザロメに知性と個性に魅了されたこと、彼の思想に与えた影響について書き、哲学的な議論から個人的な感情まで幅広い。--- */-63*--56*--/*+

 リルケはザロメに出会いが詩作にどれほど大きな影響を与えたか、リルケの詩的な感性とザロメへの深い敬愛が感じられ精神的な結びつきを示している

             

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* 漱石の「虞美人草」と紫の女-藤尾

2025年05月31日 07時55分09秒 | *文学・学問・詩:余滴 Ⅱ-Goo

  漱石が東京帝大英文科の職を辞して職業作家として新聞に初めて掲載した小説、「虞美人草」:    ---          この小説には擬古文調の地の文のほかに、色に纏わる語彙が多々、出てくる。: 例えば、ヒロインで勝ち気な藤尾を、こんな風に描写している。:---

   紅くれないを 弥生につつむ昼たけなわに、春をぬきんずる紫の濃い一点を鮮あざやかに滴したたらしたる女である。--   夢の世を夢よりも艶あでやかに眺めしむる黒髪の鬢びんの上には、玉虫貝を菫に刻きざんで、細き金脚きんあしに 打ち込んでいる。

静かなる昼に心奪いとらんとするを黒き眸ひとみの動けば、見る人はあなやと我に帰る。  この瞳ひとみの魔力の境を究きわむるとき、桃源を再び塵鐶じんかんに変えるを得ず。ただの夢ではない。                               模糊たる夢の、燦たる妖精が死ぬまで我を見よと、紫色の眉まゆちかく逼せまるのである。 -- 勝ち気な女は紫の着物を着ていた。(二の冒頭 より)

      *- *- ( ((   * これを、欧米の文学作品の解釈からすれば、譬えば、「作品における色彩の語彙の使い方や、その象徴的意義と心の変遷について」などと試論が一つ書ける気がしないでもないが、この「虞美人草」に関しては、果たして、どうなのであろうか。

 勝ち気なヒロイン藤尾の心の内部の葛藤や、微妙に揺れ動く比喩的な描写と読み解けば魅惑は一段と増すが、色彩の語彙の多々用いられているのはドイツの詩人トラークル他にも、よく見られることを思えば興味深い。

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◎*Smile Song by Mr. Terao*;-つれづれ独逸語;-Nr. 44- 

2025年05月21日 09時55分03秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

 *Smile- song ;das ist ;Lacheln -Lied ,

  Gesungen von Herrn Sanger Terao

 Scheint von weit her gehort zu werden und

      Hort allmahlich auf zu singen  --- .   

   Und so ist ein ruhiges Lied,

Das aber doch seltsamerweise stark ans  Herz geht... *Nr.--17..

     寺尾聰の「スマイル」:--->>  *In English ; --->>

   Smile -Song, sung by Mr. singer Terao ,seems to be

      Heard far away and gradually to stop singing .

      And so it is a calm song ,

But it tons to heart strangely strongly ...

            

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◎*祇園精舎の鐘の声 諸行無常の・:-つれづれ独逸語選;-Nr.43-より

2025年05月18日 09時12分25秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

Der Klang der Glocken von Gion Shouja, es gibt das Echo der Un-

bestandigkeit aller Dinge .

 Die Farben der Blumen des Sala-baume zeigen das Prinzip, dass das

Uberflussige nicht von Dauer ist. Die Aufgeblahten bleiben nicht lange ,.

Sie sind nur wie ein Traum im Fruhling. 

         Aus: dem Anfang von : Die Geschichte der Heike.

             

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◎*つれづれなるままに 日暮し・:つれづれドイツ語選:-Nr.41-

2025年05月02日 11時28分00秒 | *桑子道之助氏のつれづれドイツ語 から:-Goo

 *In der Stille des Dammerlichts ,den Gedanken

      folgend, die ohne besonderen Grund in meinem

     Herzen aufsteigen ,schreibe ich unbedeutende

    Dinge nieder :---)) )*

    --Oh, wie merkwurdig sie sich anfuhlen !!... --: Nr.16.

                                           */ -240*--193*-/**+**

          *「徒然草」の冒頭から、独逸語で 書き綴る--

   

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◎*信長とフロイス: 辻邦生「安土往還記」より

2025年04月03日 09時10分29秒 | *文学・学問・詩:余滴 Ⅱ-Goo

大殿もフロイスから 天地創造や霊魂不滅の話を聞いたが、 信長殿は目に見えぬものは信ぜず、理にかなうものだけを重んじていた。    それゆえ、フロイスに好意を持ったのは みずから信じるもののために身を賭し遥々、異邦に、その信念を伝えようとする熱意と誠実さにあった。--  事実、大殿は誰ひとりフロイスらを理解することなく、見知らぬ異教で苦難と孤独を舐めているその時に、直感的に 心情を理解していたむきがあった。*+ *+ *

  彼らが何ものをも求めぬのをみよ!                         信長殿は仏僧らを非難する折り、必ずフロイスらを引き合いに出した。 --もちろん、全て大殿の考えが正しいとは言うまい。  しかしローマの権勢の下で、 片田舎の教区にありながら葡萄酒を飲み 惰眠と肥満に落ちいる僧侶をみるにつけ、 禁欲と克己によって 日本まで信仰を伝えようと志す態度には、大殿の共感を呼ぶに足るものがあったのだ。>                      ***

  これは原文はイタリア語、それがフランス語に訳されていた書簡断片を某氏の書庫から発見したわたしが訳出したという体裁で書かれた辻邦生の歴史小説からである。>

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*妻の亡霊と「吉備津の釜」:上田秋成「雨月物語」より

2025年01月18日 12時55分48秒 | *文学・学問・詩:余滴 Ⅱ-Goo

       江戸中期というから18世紀後半の作家、上田秋成の「雨月物語」は怪奇幻想小説で、全五巻九編から成り、作者43歳の時に刊行された。  これは中国の怪異説話集「牡丹燈記」を典拠とする翻案:

  ---年来の好色のこの男。遊女と駆け落ち、純情な新妻を裏切る。すると病に罹った新妻は亡くなってしまう。遊女もまた、死んだ妻の霊に取りつかれ病死する。 

   そうこうするうちに、男はまた別の美女に出会う。ところが、この美女というのは妻の亡霊、女は恨みつらみを延々と述べる。すると男は陰陽師のところへ駆けつけ、言われた通り呪符を戸毎に張って 妻の死後四十九日が過ぎるのを待つ。     その間、夜毎に死人の霊による凄まじいばかりの怒りの声。   こうして竟に、この怨霊によって夫もまた、亡くなってしまうのである。・・>>>

      「雨月物語」には他に、「菊花の契り」や「浅茅が宿」や若き北面の武士で、後に出家した歌人・西行と崇徳上皇の、1168年の秋、崇徳凌での対話によって描かれた「白峰」などがある。

  これによって、それまでの怪異説話が文学の高みへと引き上げられたことで知られる。。。

***

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