老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

197;老いる(おいる)と老ける(ふける)

2017-06-17 03:04:36 | 老いの光影
送り仮名の違いで言葉のイメージが変わってくる

「老いる」と「老ける」 

老いる
年齢を重ねていく

老ける
その方の、見た目(印象)が実際の年齢よりも、年齢が多くみえる

老け方は
容姿だけでなく、考え方にも表れる

年齢に関係なく、目的や目標を失った人は老ける
年齢のせいにせずポジティブに生きている人は老けない
自分にとって好きなことをしている人は老けない

鏡の前に立ち自分の顔を見たとき
老けたな、と感じてしまうときがある
寝不足をするものなら
目の下がクマになり水膨れ
wifeから目の下に「クマ 何頭買っているの」
と 冗談を言われてしまう
老いたからこそ顔にクリームや乳液を塗らないと老けるよ
洋服にも気を使いwifeが用意されたものを着る自分
助かっています
「若いね~」とお褒めの言葉を頂く
(お世辞半分?)
wifeには感謝しています

老いてから大病に遭遇したとき
気持ちがポジティブかネガティブかで
気持ちや顔に老け込みの有無が出てくる

私は白髪に憧れを抱くも 夢破れ
(前髪はふさふさ 後頭部上のあたりが禿てきた ショック)
(理髪店で「後ろはこれでよろしいですか」と鏡に映しだされたときは 嫌だね)

白髪になっても
背筋をピンと伸ばし
お洒落をし
歩いている人を見かけると
若いな と憧れてしまう

老いても老けない 気をつけて生きたい


196;死を悼む(いたむ)

2017-06-16 12:00:00 | 老いの光影
死を悼む

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鈴さん(89歳)が永い眠りについた。
二月頃前から食事を意識的に摂らなくなった。
途中で一度は食べたもの、また食事拒否となり、痩せていく一方であった。
お腹はかなり空き、「キュルルン、キュルルン」と鳴いても食べようとはしなかった。
点滴で生命(いのち)を辛うじて繋ぎとめ今日まで生きらえてきた。
極限の飢えと闘い終えた後の鈴さんの死顔は穏やかであった。
飢えから解放されたからであろうか。
彼女の頭の髪を掌で撫でながら、心のなかで「頑張ったね」と呟いた。
昨年の暮れに妹が他界し、後を追うように鈴さんはあの世に逝かれた。
頑(かたく)なに食べようとはしなかったのは何故なのか。
生きる目的を喪失したからなのか。
それで生きている張合いや生きている意味が「無く」なったために、
食事拒否という消極的自殺の途を選んだのか。

ひとりの「死」は、
「亡くなる」ことを意味し、その人がもうこの世に「居なくなる」ことである。
「亡くなる」ことは「居なくなる」ことであり、
この世にその人の存在が「無い」ことに列なる。
息をひきとる瞬間まで、この世に存在していたかけがえのない人が、
「死」によって、もうこの世には存在してない。
会いたくても言葉をかけたくても、もう傍に「居ない」。
大切な人が、親しかった人が、居なくなる=亡くなる、
そのことほど悲しく辛いものはない。

人間死ぬと時間が経つにつれ、その人のことを忘れてしまう。
自分が忘れてしまうことほど寂しいものはない。
いつまでもその人の死(喪失)から立ち上がれずにいると、
心の病を患ってしまいかねない。
ふと、何かあったとき、亡くなったその人が心に浮かび、
その人に心で語りかけることで、その人は心の世界で生き還ってくる。
人間死を怖れている、それは自分がこの世から居なくなることで、
生きていたという自分を忘れ去られてしまう、
そのことを怖れているのではないかと思う。





195;癒される

2017-06-16 04:15:01 | 老いびとの聲
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家族の一員でもあるbeagle元気
本当に癒され 可愛い
生後二ヵ月我家に迎え 
いまは四歳二ヵ月になる
興味心が強く 路上では臭いを嗅ぎ回る
動くものがあれば 走りだす
食欲旺盛
食後は眠りの世界に浸っており
傍からみると羨ましい限りである
「何を考えているのか」
「悩みがあるのか」
などとつい独白してしまうが
元気にしてみたら 
それは大きなお世話であり
“ワン!”と吠えられてしまう
甘えん坊で寂しがり屋
甘えん坊にしたのは飼主の責任 
と苦言を頂きそう
二本足で立ち上がり
サークルの上部枠に前足を乗せる
ときには食べ物を欲しさに
枠に顔を乗せ 
顔を三十度位曲げポーズをとる姿は
可愛らしく憎めない
犬にとって人間様は
どのように映り思うのであろうか
元気は我が子であり家族である

194;我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

2017-06-15 21:15:33 | 老いびとの聲
ゴーギャンは、完成後の自殺を念頭に、人間の生と死を描いた晩年の遺書的作品
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』

この作品名の言葉が好きである
我々を「私」に置き換え
ゴーギャンの言葉の意味を考えてみる
私はどこから来たのか
遥か彼方にある宇宙から
銀河鉄道に乗ってやって来たのか
私は何者か
それは
お前は誰だ
と言いかえることができる

認知症老人は私に向かって
「お前は誰だ」と尋ねられ
「星光輝」という答えを欲しているのではない
「私は何者か」
他人のことはよく見えるが
自分のことは
わかっているようでわかっていない
だからこそ
私は何者か
と 問い返してみる

*#194;好きな言葉 をPC操作ミスで削除してしまった
思い出しながら書き直したが、同じ文章に復元することはできなかった
タイトル名も変え、好きな言葉そのものを、タイトル名にした


193;労いの言葉

2017-06-15 11:28:56 | 老いの光影
松さんの散歩中の後ろ姿
(桜デイサービスセンターにて)

ご訪問いただき、ありがとうございます

ショート利用中 食事中に詰まらせ亡くなった
薔薇の花を食べた89歳の認知症老人 故松さん(女性)の(#165)
長女が訪れてきた

実母の介護から解放され
悔いのないというよりは 本当に最後まで介護をされてきた 長女
長女は「亡くなった父親が、もう俺のところに来いと母親を呼んだのでしょう」
「ショートの施設に対しても恨みはなく、介護して頂いたことで感謝しています」
「桜デイサービスには本当に助けてもらった。医院や病院の付き添いをしてくれたときは
本当に助かった。
両腕もあがらず腰も痛く、辛かった。本当にありがとうございました」
と 穏やかに話された。
亡くなった最後の場面を
素直に受け入れてもらえることができ
ホッとした。
「夜間の徘徊
頻回に重なったトイレの介助
朝方玄関上がり框での度重なる転倒による負傷
など
最後は本当に大変でしたよね。
娘さんも憔悴しきった表情で
この先介護続くのかと心配していました。
でもよく介護されていて
お母さまは幸せでしたし
安心してご主人のところへ逝かれたと思います」
と 言葉をかけると
最後は涙ぐまれていた。
介護を終えた後
介護者に労いの言葉をかけることも
大切なことである

妻が夫の老親の介護を終えたとき
介護の協力をしてれなかった夫であっても
最後に「介護お疲れ様、本当にありがとう」
と その一言があるかないか だけで

心身共に蓄積された介護疲れが
ふ~と心が軽くなります
労いの言葉がない夫は
自分が寝たきりになったとき
妻は老親ほど介護してくれるのかどうかはわからない


192;多問題を抱える家族の悩み

2017-06-14 22:02:36 | 老いの光影
理解力が希薄な家族をどう支えていくか いつも悩む

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79歳 バリバリの認知症老人(女性)
夕方救急車搬送により
南陸奥総合病院に入院された
腎盂腎炎(尿路感染症)の疑いで2週間の予定で入院
39.7℃の高熱 Spo2は89の数値の状態から
家族を説得し 救急車を呼んだ

長男はうつ病による精神障害
同居している妹は、軽度の知的障害を持つ統合失調症
長男嫁 理解力、判断力が弱い 
長男嫁がこの家族を支えている
長男嫁の実母(79歳)も同居し要介護2の認定を受け介護サービス利用中
5人家族

長男嫁は、義母(要介護5)と実母の2人の介護老人の「世話」しながら
昼間はデイサービスの介護員として働いている
長男嫁は自宅でも職場でも 深く考えずに老人の世話を全て介助してしまうところがあり
義母は依存的になり、食事さえも自分では食べようとせず長男嫁の介助を待っている
義母は食べるのに時間がかかりデイサービスでは60分も要する
そのため自宅では「もう食べないでしょ」と長男嫁は箸をとりあげ片づけてしまうため
栄養不足、水分不足からいつも37.0℃台の微熱が続いている
衛生意識も希薄なのだ
可愛いトイプードルも家族の一員なのだが
糞尿のトレーが5枚ほど玄関から居間までおかれていて
糞尿垂れ流しのまま放置
玄関にも糞尿がしたまま
在宅訪問して気を付けないと トイプードルの糞を踏みつけてしまう
送迎で迎えに行くとデイサービス介護員は 糞を「踏ん」でしまっている
犬も名前は「まるこ」という
まるこも当然 糞尿がついたまま、居間の床や食卓の上まで歩いている

家族の誰もが 介護されている長男嫁まで だれも不衛生なことに疑問を持たない

長男嫁のよいところは 情け深い性格の持ち主、のんびりとした性格
二人の介護老人を抱え 夫とその妹は一切介護協力はない
そのためかストレスも溜まり 缶ビールとどんぶり飯を平らげる
肥満で動きも鈍い
在宅訪問のときは40~60分程度話を聴きくことに徹している






191;完治までかかりそう

2017-06-14 04:34:25 | 春夏秋冬
「朝顔です」
いまは「昼顔」が話題になっています

ご訪問いただき、ありがとうございます

6月9日に
左手背軟部腫瘍術施行後の抜糸を行い
めでたく完治かと思ったら
直径1.5mm程度の穴があき
そこから浸出液が滲みでた
蛤の煮汁が染み出たような感じで
多少熱も帯びている
皮膚を引っ張り寄せながら縫合したので
腫瘍を切除した部分の皮膚が極めて薄い
穴が開いた箇所の周辺の皮膚下は
空洞になっている
よく中身が余り入っていない
アンパンやクリームパンをかじったとき
空洞になっていますよね
そういう状態です
だから
今日も111km一人「旅」で
自治医大附属病院整形外科に急遽外来受診をしてきます
突然の予約なので11:30かな
外来予約が全体で2,700人近くあり
駐車場探しに一苦労
だから8:00には病院に着けば駐車場はあるので
6:00に我が家を出ます
行ってきま~す


190;五木ひろしのように目が細いと~死ぬ

2017-06-13 21:03:44 | 老いの光影
たそがれるbeagle元気

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83歳を過ぎた軽度の認知症婆さん 川中美由紀さんは
心配性の塊の人で 被害妄想が気球のように膨らむ
「目が細い人は 早死にする」
「私も目が細くなってきたから 今日か明日にでも死んでしまうのでは
昨夜は眠れなかった」
傍で聞いたいた介護員は
「大丈夫 五木ひろしだって目が細いけど 死なずに歌っているから大丈夫」
本人は理解したのかどうか「・・・・・・・・・」



189;海辺の夕陽に憧れる

2017-06-13 13:23:03 | 老いびとの聲
スヌーピーが大好き!
それで
beagle元気が
家族になりました

ご訪問いただき、ありがとうございます

鴨長明の方丈記を読むたびに
人生の無常観を感じてしまいます

怠けて生きても
頑張って生きても
人間 最後は死ぬ
死んだら終わり
であれば
好きなように生きる
と云っても
やはり空しくなるだけ

視点を変え
死ぬ運命にあるからこそ
死ぬときに
生きてよかった
と 思えるような
呟きをしたいものだ
まだ
生きてよかった
と 云えるような
境涯に達していない

最期は
wifeの膝枕で
日本海に沈む夕陽を眺め
永い眠りにつく
そんな情景を憧れている
(膝枕ではなく肘鉄砲を頂いたりして)


188;蝸牛

2017-06-13 04:39:49 | 春夏秋冬
19時過ぎの空模様
だいぶ陽が伸びてきました
気持ち的に嬉しいです

ご訪問いただき、ありがとうございます

齢を重ねるほど
時間の流れを早く感じてしまう
予定通りにいかないのが人生だが
老いは小さな喪失から大きな喪失まで体験していくときだけに
喪失の体験を乗り越え
与えられた条件のなかで
いまを 生きる

まだ ことしは蝸牛に遭遇してはいない
雨降りの朝 蝸牛に会えることを楽しみにしている
蝸牛のように 
ゆっくりと日々を過ごしていきたいものだ


家(殻)を失った蝸牛は ナメクジになるのかな?
19歳の春まで北海道で過ごしていたのだが
ナメクジを始めてみたのは
19歳の春にひとり津軽海峡をわたり(涙の連絡船に乗りました)
内地に着いた(北海道の年配者は本州のことを「内地」と呼ぶ)
(本州の年配者は北海道のことを「外地」と呼ぶ~これは嫌な呼び方だね)
(北海道の年配者は北海道のことを「外地」とは言わない)
(似た言葉で 沖縄に対し本州を「本土」と呼ぶ 「本土復帰」、ころも嫌な呼び方)
誰もが自分の住んでいるところが 心の中心地である、と言いたい
最後は蝸牛に関係ない話に飛んでいってしまった



187;ゲロゲロガロ

2017-06-12 20:45:14 | 春夏秋冬
北関東「常陸国」では
空梅雨が続き
水分不足の紫陽花
雨を待ち望む

ご訪問いただき、ありがとうございます

夜になると
畦道は
蛙の大合唱
蛙のゲロゲロは
許されるが
人間のゲロは
許されない
ガロの
「学生街の喫茶店」は
懐かしい
いまは「喫茶店」という言葉は
使われなくなり
寂しいものがある

186;老いに入り 衰えていく年齢はいつ頃か?

2017-06-12 16:46:36 | 老いの光影
食べ物、おやつをねだるときの得意ポーズ
右手をゲージ木枠に乗せ
左手は木枠より下に垂らしながら、左手を水平にする
と おやつを頂けると思いこんでいます
そのときは ご褒美をチョッとあげます
好きな果実 メロン スイカ リンゴ
好きな野菜 キュウリ ハクサイ キャベツ トマト
好きなおやつ ヨーグルト

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65歳から74歳までが 前期高齢者
75歳以上は      後期高齢者

2010年の統計資料になりますが

健康で過ごせるのは男性70歳、女性で74歳
いま2017年なので、上記の年齢はもう少し長くなるのでは

7割の男性は、75歳頃から徐々に自立度が落ちていく
そして残りの1割の男性は90歳近くまで自立する

女性は9割近くが70歳半ばから衰えていく

男女とも後期高齢者に入ってから徐々に衰えていく
逆に言えば、大半の人は75歳位までは、
他人の介助を受けずに自立して生活できる

75歳以降、すべての人が衰えるわけではない

75歳過ぎた時に 私自身も含め
もし、介助を受けながら生活をすることになった場合
それまでの自立した生活とは違う

特に男性は介護を受けるようになると
妻に甘え依存的になりやすいので
他人の助けを借りながら(支援を受けながら)、
どのようにいきいきと暮らしていくのか


いままでのべ数字(年齢)はあくまで統計上の数字
個人差があります
75歳を越えても自立している人はいます

自立していても 介護を受けるようになっても
黄金のように輝きながら老いをを過ごしていくのか

すいません 説教じみたブログになり
自分のことでもあるので 書いてみました
ご参考になれば幸いです






184;悪環境の下でも咲く紫色の花

2017-06-11 21:01:56 | 春夏秋冬
我が家の駐車場の端に咲いた紫色の花
誰もが知っている紫色の花だが
からしき花にも女性にも弱い余は
紫色の花の名は 誰なのか
尋ねようにも答えが返って来ない
悪条件の下でも健気に咲く紫色の花
紫色の花に見習い 頑張らねば・・・・

183;夕焼け小焼け

2017-06-11 09:29:28 | 老いびとの聲
夕焼け空とグリーンタウンコミュニティーセンター

ご訪問いただき、ありがとうございます

今日 日曜日の朝早く
山形へサクランボ狩に行く予定が立ち消え
明日の締め切りでも間に合うのだが
今日中に終えるということで
いまその仕事を終えたところ

wifeとbeagle元気は
ふて寝なのか朝寝なのか
いま夢の世界

ひとり身を余した自分は
いまから朝風呂に入るところ

午後からでも何処かへ行くとするか