老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

193;労いの言葉

2017-06-15 11:28:56 | 老いの光影
松さんの散歩中の後ろ姿
(桜デイサービスセンターにて)

ご訪問いただき、ありがとうございます

ショート利用中 食事中に詰まらせ亡くなった
薔薇の花を食べた89歳の認知症老人 故松さん(女性)の(#165)
長女が訪れてきた

実母の介護から解放され
悔いのないというよりは 本当に最後まで介護をされてきた 長女
長女は「亡くなった父親が、もう俺のところに来いと母親を呼んだのでしょう」
「ショートの施設に対しても恨みはなく、介護して頂いたことで感謝しています」
「桜デイサービスには本当に助けてもらった。医院や病院の付き添いをしてくれたときは
本当に助かった。
両腕もあがらず腰も痛く、辛かった。本当にありがとうございました」
と 穏やかに話された。
亡くなった最後の場面を
素直に受け入れてもらえることができ
ホッとした。
「夜間の徘徊
頻回に重なったトイレの介助
朝方玄関上がり框での度重なる転倒による負傷
など
最後は本当に大変でしたよね。
娘さんも憔悴しきった表情で
この先介護続くのかと心配していました。
でもよく介護されていて
お母さまは幸せでしたし
安心してご主人のところへ逝かれたと思います」
と 言葉をかけると
最後は涙ぐまれていた。
介護を終えた後
介護者に労いの言葉をかけることも
大切なことである

妻が夫の老親の介護を終えたとき
介護の協力をしてれなかった夫であっても
最後に「介護お疲れ様、本当にありがとう」
と その一言があるかないか だけで

心身共に蓄積された介護疲れが
ふ~と心が軽くなります
労いの言葉がない夫は
自分が寝たきりになったとき
妻は老親ほど介護してくれるのかどうかはわからない



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2 コメント

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こんにちは (あけ)
2017-06-15 17:11:06
実母の最期の時を、記事を読んで思い返しました。在宅介護で16年間、施設スタッフや、訪問看護、リハビリの先生等の配慮で、在宅介護を頑張れました。私も介護にかかわって下さった方々に感謝です。介護保険制度さまさまでした。
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こんばんは 始めまして (星光輝)
2017-06-15 21:01:47
お母様の在宅介護 16年間本当にご苦労様でした。
言葉にできないほど大変なとき辛いときがあったことと思います。私自身、認知症になった母親の介護もしてきましたが、家族ほど支援が難しかったです。感情などが入ってしまったこともありました。介護は自分の老いを見つめることにもなります。
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