老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

61;長生きはしたくないけど、死にたくはない・・・

2017-05-01 02:34:58 | 老いの光影
磐越自動車道 車窓から磐梯山を眺める

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ひとつ年上の夫は脳梗塞を患い13年余が経ち、
現在はねたきり状態にあります。
夫は病気のせいで話をすることが困難になってきました。
夫は眼が開いているときは、
部屋の窓から遠くに映る景色を
眺め見入っているような感じさえします。
夜中、時には夜明けに
紙おむつを取り換えることさえあります。
紙おむつは大変便利なもので、
洗濯をしなくても済みます。
クルクルと丸め新聞紙に包み、
燃えるゴミとして捨てることができます。

昔は、布おむつでした。
掛け蒲団などの布を鋏(はさみ)で切り、
布おむつ(おしめ)を作りました。
夫の母親も10年間ねたきり生活を過ごされました。
糞尿が付いた布おむつを竹かごに入れ、
冷たい川の水で洗い、
それを干し何度も何度も使いました。
その当時は脱水の機能が付いていない洗濯機が
売られていました。
布おむつを洗うことはできず 
手洗いは本当に大変で、
冬はいつも“あかぎれ”でした。
布おむつは、お金はかかりませんでしたが、
紙おむつは(便利であるけれども)
“ただ”では使用できずお金がかかります。

夫は、無言で寝ています、
おむつを取り換える方も(この年齢になっては)大変ですが、
おむつをされる方も大変です。
夫の介護をしていて、
「長生きはしたくないけど、死にたくはない・・・」と思ってしまいます

~83歳になる妻の呟き~







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