老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

717;仏壇に話しかけ

2018-04-22 05:23:41 | 老いの光影 第2章
仏壇に話しかけ

ひとり暮らしの88歳の阿部静江お婆ちゃん
軽い物忘れはある程度で
ご飯や味噌汁はまだつくれる
おかずはスープが冷めない距離に
長男家族が住み
嫁が届けてくれる
ひとり暮らしを楽しんでいる
週2回デイサービスを利用
要介護1

ひとり暮らしなので
話し相手がいない
在宅訪問のときは
話しが弾む
(次の在宅訪問時間は余裕を持っている)

ひとり暮らしは
話し相手がいないから
人によっては
言葉を忘れていく老人もいる
静江婆さんはそんな心配はなく
朝起きたら
生きていたことに感謝する
顔を洗い
お供え物(水、ご飯など)をあげ
亡き夫に話しかける
デイサービスであった出来事や
ケアマネと話したことなどなど
知らない人がみたら
なに独り言を呟いているのか、と

毎日、仏壇に話しかけることは
いいことですね
と 話した
自問自答
亡き夫に話しかけていること
それは
もうひとりの私との会話
言葉を失わない生活

私も寝るとき朝起きたとき
自分の頭のなかで
言葉を綴ってみる
静江婆さんから
大切なことを教えてもらった


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