老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

547;上手な介護サービスの活用処方 第44話「認定調査の項目」 〔41〕 「落着きなし」

2017-11-16 07:29:51 | 上手な介護サービスの活用処方
 上手な介護サービスの活用処方 第44話「認定調査の項目」 〔41
              4-8 落ち着きなし(有無)

ここでいう「”家に帰る”等と言い落ち着きがない」行動とは、施設等で「家に帰る」と言ったり、
自宅に居ても自分の家であることがわからず「家に帰る」等と言って落ち着きがなくなる行動のこと。
「家に帰りたい」という意思表示と落ち着きのない状態の両方がある場合はのみ該当する。


1.ない
2.ときどき
3.ある

・単に「家に帰りたい」と言うだけで、状態が落ち着いている場合は含まれない。

blog512「徘徊」や「一人で出たがる」(次回掲載)とも関連してくる
・認知症が進行してくると、ここがどこだかわからなくなり、そわそわし椅子から立ち上がり歩きだす。
・認知症を抱えている女性の場合、「家に帰る」と話されるが、よく聞くと「実家に帰る」の意味が多い。
・ちなみに男性は「~に行く」「~に出かける」と言い、それは「会社に行く」「仕事に行く」と言って、落ち着きがなくなる。

デイサービスやグループホーム、介護施設などで、認知症老人が落ち着かずそわそわし立ち上がったり、歩いたりするとき、
一概に「落ち着きがない」「徘徊がある」「出たがる」などの行為は本人の問題にしまいがちである
それは、介護職員のかかわり方に問題があるのではないか・・・・。
「自分はここに居てもいいんだ」というような場の雰囲気をつくることが大切になってくる。
「できる」ことをお願いしたり、お願いしたことが不十分であっても「ありがとう」と言葉をかけ、
「自分は役に立っている」、
ここには自分の居場所があると感じさせると、落ち着きが出てきます。
それを「坐っていなさい」、立ち上がると「どこへ行くの」などと言ったり、指示や命令などが多いと、
ここは自分が居てはいけないと感じてしまい、「家に帰る」「子どもが待っているから帰る」等と言って立ち上がり、そわそわする。
利用者がそわそわした行動になると、介護者(事業所、介護施設)のサービスが貧しいのだな、と反省する方が先なのかもしれない。
認知症老人は正直なのである。感情を隠さずそのまま行動に出していく。


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3 コメント

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今まさにその状態!! (はな)
2017-11-16 19:12:18
わが家での居心地が悪いと言われても
これ以上どうしようもないのです。
私の方こそ逃げ出したい。

やれやれ こんなになるまで生きたくないです。

実家に電話もかけさせたのですが
そこにいるのは ただ一組のこっている弟夫婦で どちらも病気で ふらふらしています。

たまに 聞く母の話を どう聞いてもへんちくりんだと 戸惑うばかりで あちらとしても困っています。

話がまとまるどころか ますます変になるばかりで どうしようもなく 電話は切られました

・・・・・・

いったいどこまでいきればよいのでしょう

やっぱり! 睡眠薬が必要ではないかと思います。夜はぐっすりと眠らせる。。。
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URL修正に来ました (はな)
2017-11-16 19:45:39
なんでか お料理に飛んでたみたいで
ごめんなさ~い

http://blog.goo.ne.jp/haha2017

こちらが正解です
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厭がらせの年齢 (星光輝)
2017-11-16 20:12:34
はな 様

作家丹羽文雄の短編小説「厭がらせの年齢」のなかにも書かれている。
惚けても疎まれても厭がらても、生きている。

睡眠薬の使用は
一般的には介護者が眠れるようにと、
医師によっては認知症老人に対し強い睡眠薬を処方されている。
翌日まで眠剤が残り、ふらつきやぼ~としている状態があると、転倒のリスクと認知症の進行が危惧される。
認知症のことがよくわかる専門医と相談されるとよいでしょう(近くにいればよいのですが・・・・)

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