老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

蜉蝣(かげろう)はその日だけの命

2024-01-02 04:35:10 | 老いの光影 最終章 蜉蝣
yahooの画像より引用 水の中に新しい命を産み落とす雌蜉蝣

蜉蝣(かげろう)はその日だけの命

蝉と並んで短くはかない命を生きるかげろう(蜉蝣)

人の命の一生のはかなさをたとえて「かげろうの命」と言う。
(稲垣栄洋著『生き物の死にざま』草思社 44頁)

かげろうはトンボに似ているが
トンボのように颯爽と風を切りながら飛ぶことができない。
かげろうは、空気が揺らめく、空気に浮くような感じで空を舞う。

陽炎も空気がゆらゆらと揺らめいている
蜉蝣の揺らめきは、陽炎に似ている。
頼りなく空を舞うかげろうは、成虫になって一日で死んでしまうことから
「かげろうの命」と言われ、はかなく短い命に喩えられる。

かげろうも、はかなく短い命であっても、子孫を残すために生きる。

「その日だけの命」のかげろうに比べ、何十年も生きられる自分の命の長さに
自分は、何を遺すために生きているのであろうか

(再掲載)




コメント (2)
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