優しい時間

優しくありたい主婦の日常と話のタネ。

じゃあ、またね

2009年05月09日 | Weblog


約十年ほど前、お互いの子どもが通う中学校で一年間一緒にPTA役員をしていた仲間の一人が亡くなりました。享年44歳。早すぎる死でした。

「りかちゃんがしっかりしてるから助かっちゃう♪」って、
なんの下心もなく言う、その人懐っこさが私はうらやましかった。

彼女のバッグの中にはいつもカメラが入っていて、
(カメラと言っても今のようなデジカメではなく、レンズ付きフィルムってやつで・・・)
時々私たちのことも撮ってくれて、焼き増ししてみんなに配ってくれたりして・・・
仲間の誰かが「お金払うから、言ってね」って言っても、
「お金なんてもらえないよ~、勝手にやってるんだから」って、一度もとってくれなかったんじゃなかったかな。

一度だけみんなでお家にお邪魔したとき、すごく嬉しそうにもてなしてくれて、
コーヒーメーカーでコーヒーをいれてくれようとしたけど、
フィルターをセットし忘れたんだったか、お水と一緒にコーヒーをいれちゃったんだったか、なんだか大変なことになっちゃって・・・。
結局インスタントコーヒーをご馳走してくれて、
だから最初からインスタントでいいって言ったじゃんって。

そんな彼女が闘わなければならなかった病はとても残酷なものだった。
人づてに聞いた話に涙が勝手にあふれ出す。

最後のお別れを言うために斎場へ。
私たちを笑顔でしかもVサインまでして迎えてくれるもんだから、また涙が勝手にあふれだす。

もう会って話しをしたり、一緒に笑ったり、もちろん写真を撮ってもらうこともできなくなっちゃたのは残念だけど、その笑顔。。。ホッとしてるのかな・・・・って思ったら、救われた。

最後の言葉、「元気でね・・・」っておかしいかな?
「りかちゃんって面白いね~」って笑われちゃうかな?
それでもいいや・・・今はほかに言葉がみつからないから。

元気でね・・・じゃあ、またね。


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