TCP/IP

Transmission Control Protocol/Internet Protocol

新宿にて

2007-09-22 10:32:43 | 雑記

上京したてのころ東京は怖いところだと思っていました。
テレビ特番の「密着歌舞伎町警察」の影響か「池袋ウエストゲートパーク」の影響か平然と麻薬密売人のマフィアが深夜の歓楽街を闊歩して日々ヤンキーたちがケンカを繰り返す。
気がつけばそんなイメージばかり。
田舎から出てきた人は両親や祖父母から「東京は危険だ」みたいな話をきいたことがあるかもしれませんね。

今朝の3時くらいに東京生まれの友人と歌舞伎町を散歩してきました。
彼がいうには、

「歌舞伎町ほど安全で綺麗な場所はない。」

らしいです。
たしかにキャバクラや風俗店のキャッチは多いですが、それ以外で変なおっさんにいきなり殴りかかられたり、厳ついヤンキーに恐喝されるようなこともなく、とりわけ変に踏み込まない限り危険な目に遭うようなことはほんとどなさそうです。


ところで、歌舞伎町が綺麗なのはなんでだろう。。

友達が綺麗に思う理由は置いといても、僕自身その日本一の歓楽街が綺麗に思えました。
日本一の歓楽街の華々しいネオンはそこで必死に生きてる人たちの象徴で、華やかさの裏にかならず見え隠れする物悲しさ。
そして、脆く危ない栄華の裏側に見え隠れする深い闇の部分。
闇をカンバスとして物悲しさで彩られたネオンは、ちょっと涙でにじんで自分の目に映っているかの錯覚をおこします。
雨で色鮮やかに反射する色とりどりのネオンが美しいように、涙でにじみ色とりどりに乱反射をおこした歌舞伎町のネオンは実際に存在しているものよりも輝いて見えていました。

恐れ多かった歌舞伎町が確かに僕の目にも、いつのまにか綺麗に映っていました。