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寄生虫博物館

2007-12-09 00:44:08 | 環境問題

世界でたった一つの寄生虫の博物館こと
目黒寄生虫博物館
に行ってきました。

博物館外観


記念スタンプ


友人が先日「カップルが無料で行ける博物館」という2chのスレッドで発見したらしいです。
さすがに「カップルではなかなか行かんだろ」と思いましたが・・・
館内はカップルが多し!

人の興味とはときに他者から想像も及ばない分野にまで広がるということでしょう。


んなことは置いといて。

生物大好きな僕は、ホルマリン漬けの寄生虫たちを眺めて終始興奮気味でした。

自分が釣った魚についていた寄生虫の存在が明らかになり。
自分が食べた沢蟹を宿主とする寄生虫が人体に有害だったり。

と館内は刺激だらけ。
さすがに寄生された人の患部を写した写真なまなましかったのですが、久しぶりに生物に対する乾ききっていた好奇心を満たせた気がします。


とりわけ興味がもてたのが「睡眠病」という眠ったまま死にいたる病気です。
というわけで少し調べてみました。

睡眠病(アフリカ睡眠病)
(要約 
ウィキペディア AMDA熱帯医学データベース )

トリパノソーマという原生生物(アメーバ、ゾウリムシの世界)が引き起こすアフリカ中央部の風土病。

基本的にはツェツェバエという熱帯性のハエが媒介し、ハエに刺され、吸血されることにより人間に感染する。

ハエに刺された直後すぐに高熱が出現、その後中枢神経にトリパノソーマが侵入すると、頭痛・意識混濁が出現、患者は眠り続けるようになり、食事もできなくなり衰弱死するケースがある。

治療薬は存在するがワクチンはなく予防法は「ハエに刺されないようにする


眠り続けて死ぬってどこぞやのおとぎ話の世界のようです。とはいえ実際被害も出ているし一見ファンタジーじみた話も、寄生生物の仕業だと考えれば怖い話です。

このほかにも、6種類ほど寄生生物を原因とする病気が展示されていたのですが、その大半が熱帯の風土病として分布していました。確かに生態系豊かな熱帯地域ならではの風土病だと捉えることができます。

数年前から、地球温暖化の話題と絡めて気温が上がるとマラリアの分布が広がるという話はよく耳にします。しかし、睡眠病を含むその他の熱帯性の寄生生物を原因とする病気の分布も広がると予想されているのでしょうか?気になり始めました。。

日本でトリパノソーマに寄生されたツェツェバエが繁殖したら・・・
ブログを書いていた僕の頭に降ってきたクモごときに驚く始末です。。

そんな不安と、寄生して一生を過ごそうと考えた生物たちの気持ちを考えながら今日は眠ります。
寄生虫嫌いな人ごめんなさいorz







関連ページ
財団法人 目黒寄生虫博物館


南極

2007-05-27 15:02:47 | 環境問題

以前のブログで「まぢヤバイわ」とかなんとか言いながら小コラムとして掲載していた「南極がこわれる」ですが結局購入してしまいました。

大きな写真と短い文章で南極の現状が端的に書いてあって、だからこそまじまじと伝わってくる自然の悲鳴に心を打たれてしまった。

青く美しい氷の写真の対比に人間が観測とか冒険と銘打っちゃって持ち込んだ燃料いれのドラム缶、ワイヤー、そして食べ物のゴミの写真が載っている。

以前は青と白の世界だったのに人間が作った色を持ち込み全て台無しにしている。

ダメージを受けているのは景観だけじゃない。大昔からそこに住んでいた生物にとってはいい迷惑だ。たかが数百年前にやってきた人間に自分たちが必死でつないできた遺伝子のバトンをたたき落とされようとしているんだから。

気温の上昇により氷が解けて割れ、むき出しになった岩の崖やクレバスに落ちて死んでいくペンギンの子供。

最近は
「地球温暖化は本当は大丈夫なんですよ。」
なんて言う学者がいる。

うっせー!

じゃあ何でペンギンの子供は死んでんだよ??
説明してみろや?

うまい理屈つけて人に安心感を持たせる前に死んでいくほかの生物を一匹くらい救ってみろ。
クソヤローが!


人間が持ち込んだワイヤーがお腹に刺さり血を流しながら歩くペンギンの表情が、僕には泣いているように見えた。

それと同時に力の無い僕に怒りを覚えた。