よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

卒業する人の笑顔

2021年03月30日 | コラム

勤め先でも、何人かの方が定年退職をされます。

皆さん、一様に晴れやかでさわやかで、涼やかな気がします。

嬉しいこと、つらいこと、大変なことをたくさん経験し、

約束の時間が来たら「次の場所が楽しみだ」と微笑んで、

後事は若手に任せて意気揚々と立ち去る。

ちょっと思うのです。

人生を卒業する時も、こんな感じじゃないかなと。

今いる場所で為すことを果たしたら、心煩うことなく穏やかに去っていけるのではないか、と。

 

新入社員よりも、定年を迎えた人の方が、なぜか晴れやかです。

泣き叫んで生まれる赤ちゃんよりも、微笑んで旅立つ人のほうが楽し気なように、

去り際は清々しいものなのかもしれません。

 

この世にいるうちに悲喜こもごもを味わって「もうお腹いっぱい堪能したから

地球生活は今生で卒業!」と清々しく地球を出発するのが、私の夢。

悲観するのでもなく、疎んじるのでもなく、生きているうちは地球と仲良くし

そして執着を持たずに笑って旅立ちたいですね。

 

この春、会社生活を卒業し、第二の人生を歩まれる諸先輩方のようなやわらかな笑顔で。

 

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オンラインセミナーについて

2020年09月11日 | コラム
実はyoutube視聴があまり得意でない。というか苦手だ。
テキストで間に合うものなら、そっちを速読したい。

どうしてもテキストでは伝わらないもの、例えば音楽や声優さんのトークは
聞き流せるし、可愛い動物や赤ちゃんものも楽しい。

しかし、聞き流すだけならまだしも、動画を「見続ける」場合は5分が限界だ。
開く前に5分以上の動画の場合は、だいたい3分くらいでやめてしまう。
もしくは、ときどき飛ばしながら視聴している。


オンラインセミナーの時代、らしい。
先日ある講師の方が「金額自由、寄付でオンラインセミナーを行います」と周知された。
その方のリアルセミナーに参加したことがある。5,000円だった。

会場借上費や誘導・片づけ等に割く人件費諸々はかからない。
しかし講師のスキルや準備その他にフィーがあってしかるべきだろう、
と思い、私は3,000円で参加した。

後で講師から「100円から数十万円までばらつきがあったので、次回から5,000円にします」
というメールが届いた。

100円はちょっと失礼だと思うが、講師の5,000円設定もすごいなと思う。
リアルで逢う対価と、電波を通すつながり。
これが同額というのはちょっと納得できないのだ。

・家でもつながれますねえ
・皆さんといっそう距離が近くなりましたね
・こうして即レスに答えられるのは、会場ではできない素敵な試みですね

などなど、さりげなく参加者を誘導(洗脳)している発言が目立つ。
私はかなしい性(さが)で、セミナーに参加すると、つい
講師の演出をまじまじと観察してしまうのだ。

マジシャンの手品を見破ろうとする観客のように
「どうやって人の心理をついてくるのだろう」と
ちょっと違うところから面白がって見てしまう。

うん、多分「寄付でご自由に⇒初期額設定」というのも計算なのだろう。



もちろんオンラインセミナーにも利点はあるだろうが
私はやはり生身の人間を目の前にした世界の方が好きだ。

神社仏閣もオンライン参拝できるのだろうけれど
やっぱり風や匂いなど五感を使い、自分の肉体を360度活性化させる
リアル体験のほうが比較にならないほど面白い。

それに、人がただずっとしゃべっているだけの動画は
変化がなくて飽きてしまうのだ。

リアルセミナーなら、横の人と会話したり
後ろの人の反応を楽しんだり、いろいろ感覚を飛ばせるのだけれど
画面だけ見ているのは、正直しんどい。


リアルな世界が好き

弱った滑舌を鍛える早口言葉

2020年09月08日 | コラム
マスク生活で、頬がたるみやすくなっているので、ときどき口角をあげるように心がけている。
それに脳は騙されやすいので、つくり笑顔でも続けていると「楽しい」と錯覚してくれるのだ。
家でもパソコンの横に鏡を置いて、意識的に笑顔を作っている。

さて、マスクをつけてから妙に聴き取りが難しくなった。
そして聞かれ間違えも多くなった。
今日は「所属からです」と伝えたところ「庶務課から?」と問い返された。

マスクのせいもあるだろうが、滑舌が弱っているのかもしれない。

ということで早口言葉に挑戦してみた。

神谷浩史「早口言葉」

カモシカもシカも確かにシカだがアシカは確かしかではない
江戸の殿どのの喉にも浅田飴
水戸の殿どのの喉にも浅田飴
どの殿の喉にも浅田飴
稀に見るアルミニウム
野口さんと野本くんがもののみごとにものわかれ
右目右耳右耳右目
神噛む亀も神☆ヴォイス!


割と早口言葉は得意な方だが
「右目右耳右耳右目」これが難しい!
何度も練習してたまに言えると、すごく滑舌のいい人になった気がするね。

しかし神谷浩史さんは声もいいけど滑舌もすごいな…。

東京新聞「筆洗」より。日本は老化していくのか?

2020年09月07日 | コラム
新聞のコラムを時々ノートに書き写している。
文字を想起する、文章構成力が上がる、時流に敏感になる…などなど恩恵はさまざまにある。
そしてリズム感のある文章と、そうでない文章もある。
コラム担当の方は新聞社でもトップクラスの人ばかりだというが、東大卒を集めても優劣の差があるように、やはり各紙を並べてみると差があることに気づく。書くと、文字のリズムが伝わってくるのだ。

さて、昨日の東京新聞の筆洗

電車の中での失敗はどなたにでもあるだろう。作家の絲山秋子(いとやまあきこ)さんは電車の中でうとうとしていたそうだ。寝ぼけて、はっと顔を上げるなり、すぐ前に立っている会社員らしき方にこう力強く言ってしまったそうだ。「平沼さんなら大丈夫ですよ!」
突然、そう報告された会社員は驚いただろう。不思議なことに、絲山さんには平沼さんという知り合いはいないそうだ。どの時間帯の電車だったか、お書きになっていないが、平日の終電に似合いそうな話か。帰路についた安心感に加え、日ごろの疲労。深夜の電車にはそんな珍事が起こりそうである。
その終電。JR東日本は山手線や中央線など東京近郊の各路線で終電を三十分程度早めると発表した。
コロナの影響などで深夜の電車利用は減少している。在宅勤務も増え、働き方改革で昔に比べれば、残業もしにくい時代である。JRとしては収束後も利用者回復は見込めないと判断し、終電を早め、その分、保守点検の作業効率を上げたいらしい。
こういう動きは全国に広まっていくのだろう。健全な方向ともいえるが、なにやら、日本の老いを少々感じる話でもある。
終電を気にしながら夜遅くまで働き、あるいは遊び、電車の中ではクタクタ。ほめられたことではないが、それが苦にならぬ時代はとうに過ぎ去ったか。三十分の繰り上げに、日本が急に年をとった気がする。


書き写しながら「多分筆者は50代後半くらいの男性だろうな」と推測した。
若い人が「力の限り働き遊びクタクタになる」ことを懐かしむようなことは書くまい。
かなり企業戦士として活躍した方だろう。

私は逆に終電が早まることでダラダラした時間の使い方が見直され、いい意味で活性化するのではないかと期待しているので、「終電が繰り上がり、日本が急に年を取った」と憂える感性にやや違和を感じた。

それを言ったら「人生は楽しむためにある」と主張し、早々に店じまいするラテン系の人たちは、老化していることになる。
今はいろいろ錯綜しているが、良い方向に向かっているように感じているので、ちょっとこのコラムは不思議に感じた。

細かいことだが、書き写しながら「そう報告された会社員」が引っかかった。
私なら断言を使うとか、そんなことを考えるのが、結構脳トレになるのだと思う。

余力の大切さ

2020年09月03日 | コラム
「全力でことに当たれ」「使える能力は出し切って人に奉仕すべき」
そういう指摘をよく聞く。

が、やはりメリハリは必要だ。

緩急がないと寿命が縮む。

パンツのゴムをずっと限界まで伸ばして履いていると、
ものすごく切れやすくなる。

ゴムが劣化し、寿命が短くなる。

引っ張り過ぎず、たまには緩めると長持ちする。


動物は家族を守る時、餌を狩る時、逃げる時は全力疾走するが
それ以外はいたってのんびりしている。

普段は余力をためて、いざというときに備えている。


少し見習ってもいい気がする。

まだ頑張れる!と死力を尽くして魂をすり減らすよりも
ある程度の余力を保っていたほうがいい。