よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

東京都美術館「ターナー展」

2013年10月14日 | 美術
三連休の中で、今日が一番秋らしい気がした。

陽射しは強いものの、木陰に入るとすっとした冷気が身を包む。
空気もやや乾燥しており、着衣から静電気を感じるほどだ。

今日は、夏目漱石『坊ちゃん』でもお馴染みの、ターナーの絵を観に行ってきた。


上野駅はいつも人が多いが、本日の混み具合は半端ない。



上野動物園前は、こんな長蛇の列。




遠目で見ても、その列は衰えることなく延伸し続けている。


そちらを尻目に、ターナー展の会場に入る。

こちらもかなり混んでいて、絵の傍まで近寄れないため、少し下がって拝見。

クローム・イエローを好み、ぎらぎらした光を演出した画家、と注釈に書かれていたが
少し違和感をおぼえた。

たしかに燦爛とした光の表現は素晴らしいけれど、明るくやわらかい画風だと思っているし、
ぎらついたイメージは希薄だったので。
(ナポレオンを描いた絵は、多少ぎらぎらしていたかもしれない)

晩年になると、絵の輪郭がだいぶ曖昧になり、描きたいものが何か
不明瞭になっているのは、モネやルノワールにも通じる。

モネは白内障、ルノワールはリュウマチだったから、筆致が荒くなったのもわかるが
ターナーも体調が悪かったのだろうか。

他者の描いたターナー画も興味深く見た。
イケメンとほど遠い小さな風采の上がらない男性で、この人が英国随一の画家、と
言っても誰も信じるまい――のような評が書かれていた。

確かにイイ男ではないが、目に力が宿り、森羅万象に対する興味深さ、
詮索の強さを内包しているように思えた。

やはり、画家の瞳をしていると思う。

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印象派を超えてー点描の画家たち

2013年10月06日 | 美術
国立新美術館で開催中の印象派を超えてー点描の画家たちを観に行ってきた。

満足度…うーん、30点くらいかなあ。

なんというか、似通った印象の絵が多かったのと、
これ!というインパクトある作風のものがなかった感じ。

ゴッホの「種まく人」は良かったけども。

三菱一号館美術館に期待しよう…。

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