よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

母の三回忌。自分の逝き方を思う

2021年04月05日 | 日記

 

母が逝って今日で2年。昨日、弟とふたりでいろいろ語り合った。

コロナ禍でもあり、三回忌法要は行わない。

代わりに寺社での護摩供養をお願いし、私たちは墓参りをした。

 

2年前はかなり精神的にきつかったが、もうふたりとも「今が一番幸せだね」といえるようになった。

不思議なもので「懐かしい」「逢いたい」「もう一度あの頃に戻りたい」という感覚が、

私にも弟にもない。というか私が「昔に戻って、また介護と看取りと葬式と相続を繰り返すのはヤダ。

両親の葬式なんて一度やれば十分」といったので、弟が影響を受けているのかもしれない。

 

 

この頃、自分の人生の畳み方もよく考える。もう一度、地球生活を送りたいとは思わないから

後悔のないように過ごそうと思っている。どうやら「あれもしたかった、これもしたかった」と

未練を残すと再び転生してしまうらしい。真偽はともかく、それだけは避けたい!

 

古代ギリシアでは「一番幸せなことはこの世に生まれないこと、二番目に幸せなことは

すぐにこの世を去ること」と言われていたらしい(岸見一郎さんの著書より)。

インドでは「ガンジス河に亡骸を流すと、二度とこの世に転生せずに済む」と信じられている。

こうした思想があるということは、やはりこの世を憂きもの、生きづらいものととらえる人が

世界各国に存在したということなのだろう。

 

生きることは素晴らしい!僥倖のきわみ!楽しくなきゃだめだ!感謝しろ感謝!という

お花畑はあまり好まない。別にネガティブなわけではない。ただ、金太郎飴のような

思想の統制を好まないだけだ。

 

今は2年前に比べ、とても楽に生きられるようになった。ストレスも少ない。

窮地において、どう発想を飛ばすかを訓練した結果、だいぶ気楽に生きられるようになった。

それでも、やっぱり、地球生活に向いているとは思えないのだ(そしてそういう人は

決して珍しくない)。

ただ最近、無理に「適応しよう」ともがかなくなった。

向いていないなりに、穏やかにこの世を過ごしていこうと思う。

 

それでいいのだ。

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