西新井大師と指輪

最近トラブルが多いので、厄除開運に寺社仏閣に詣でようと思いついた。
5月21日は、お大師様の縁日である。

せっかくなので、未踏の西新井大師に出かけてみようと、ネットで検索してみる。

すると「西新井大師　指輪」というフレーズがヒットした。
どうも縁結びや厄除に効果がある、出店が境内にあるらしい。

なんだかワクワクしてきた。

電車のアクセスが少し面倒な上割高なので、
国際興業バスの一日乗車券（500円）を購入し、
バスを2回ほど乗り換えて、目的地に向かう。




縁日なので、やはり人が多い。
もちろんご本尊様からお参りする。



ここには八十八か所のお砂が納めてある。
南無大師遍照金剛、と繰り返しながら時計回りに一回りし、一礼。

そして、境内入口の指輪店にたどり着くと、先客がお店のお兄さんと長話をしている。
昭和3年生まれの女性らしい。
高齢の方が話が長いのは定石なので、のんびりと待つ。

そうしているうちに、私の後ろにも2人ほど待ち人ができた。

ようやく順番が回ってきた。まず生年と干支を告げ、両方の掌を見せる。

「胃が悪いですか？それから、薬を飲んでいますね。
　あと夜あまり眠れていないでしょう。
　疲れを取るようにしてくださいね。
　
　長生きしますよ、安心してくださいね。
　それとお金には困りません。
　悪い星まわりでもないし、すごく真っ白です。
　
　あまり神経質にならないようにしてくださいね、大丈夫ですから」

ほとんど当たっている！

私の年齢なら概ね薬を服用している人のほうが多いだろうし、
厄除指輪を求める人は、大概多少の悩みを抱えているものだから
「悩まなくても大丈夫」くらいは言えると思う。

でもなぜ、不眠症まで見抜いたのだろう。
真っ白、というのも納得だ。
これまでの人生で犯罪歴もないし、他人を陥れたり露悪的にふるまったこともない。

正直、長生きは望んでいないのだが、
お金に困ったことがないのは、本当だ。

大金持ちというわけではないが、衣食住に困っていないし、物欲もないので
お金で悩むことはない。人にたかられる面倒もない。

大金を持っていても、お金に狂わされ、苦しむ人もいる。某都知事などがその好例だ。

指輪と干支のお守りをいただいて計3000円。
お兄さんのお話しだけでも十分満足し、正直もう少し時間が欲しかったが
次の待ち人さんたちに遠慮をし、早々に切り上げる。



いただいた指輪は右の薬指にとどまっている。
一回でぴったりの指輪をはめてくれたので、さすがプロ！と感心してしまった。




この後は「木曽路」で少しリッチなランチを取る。

初の西新井大師参拝で、幸せな時間を過ごせたことを感謝しつつ。


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