上野の不忍池辯天堂では、毎年9月に巳成金(みなるかね)大祭が行われます。
今年は9/23(水)5:00-17:00。
巳成金 とは辯財天尊の化身、宇賀神という福の神の身体が巳の形をしているのにちなみ、暦の十二支の巳と中段(十二直)の「なる」と二十八宿に縁のある項に該当する日を実の成る金としました。
その日に金・銀・銭を紙に包んでおけば富むという故事によるものです。
現在の暦で巳となるが重なる9月のいずれかの日を巳成金大祭としています。
年に一度だけの秘仏開扉の日です。
また大祭当日限定のお守りを求めて、例年多くの人が訪れます。
私は昨年はじめて参加しましたが、9/29の「日曜」ということもあり、かなり並んで入堂し秘仏を拝見しました。
所要時間1時間くらいだったでしょうか。
大祭に訪れる方の目的は、大きく分けてふたつ。
- 年に一度の八臂辯才天(はっぴべんざいてん)のお姿を間近で眺める
- 当日限定領布のお守りを入手する
しかし、コロナ禍の今年は少し状況が変わりました。
まず、御開帳はありますが、入堂はできません。
賽銭箱付近から遠目に見ることはできます。
そして限定守の領布が大祭当日だけでなく、9/23-9/27までとなりました。
また希望者にはお守りやお札を郵送するサービスもあります。
いずれも密を避けるための特例だそうです。
混雑を避けるため、午前7時半くらいに到着。
昨年は秘仏を見るため20mくらいの列ができていましたが、それに比べるとかなり閑散としています。
すぐお参りできました。
係員の方が「お守りです」と言って参拝者に配っていた疫病退散守。
その後、両手に消毒液をかけてくれました。お疲れ様です!
お堂の入り口付近で、辯天様を遠目に見つつご挨拶します。
こちらの辯天様は、顔がまるく二重あごでふくよか。
優しくて包容力のある、そんな雰囲気を醸しています。
限定守領布所。ここも昨年に比べ、閑散としていますね。皆さん、郵送受領か土日にいらっしゃるのでしょう(私は今日のために計画休を取りました)。
今回、いただいたお守り。
左… 小判肌守(1,500円)。これは郵送不可で現地領布のみです。
中央…藝術御守(800円)。絵や文や字など、諸々上達するといいなあという願いを込めて。
右… 巳金運御守(1,000円)。これも巳成金限定。郵送リストに入っていないので、おそらく現地領布のみかと思われます。
目当ては小判肌守だけでしたが、珍しい藝術御守や、限定のヘビ守をみたらつい財布のひもが緩んでしまい・・・金運アップのお願いに行って散財していいのかという疑念もありますが、普段御朱印帳を持たないので、こういうときに喜捨をしてもいいよね、と自分に許可を出しています。
しかし最近、妙に金色のモノに惹かれるのは何故でしょう。
豊臣秀吉の霊でもくっついてしまったのでしょうか。
秀吉といえば、この辯天堂のすぐ近くに、秀吉が崇敬した大黒天堂もあります。
豊太閤護持大黒堂。もちろん参拝してきました。
この後、せっかくの己巳(つちのとみ)の日なので、いくつか弁天様をめぐってきました。
己巳の日に参拝すると、より一層弁天様とご縁が結べるそうです。
<参拝順>
- 不忍池辯天堂
- 小網神社の萬福舟乗弁財天(まんぷくふなのりべんざいてん)
- 水天宮の寳生辨財天(ほうしょうべんざいてん)
- 浅草寺の銭塚弁財天
- 浅草寺弁天山の老女弁財天(関東三大弁財天のひとつ)
水天宮と浅草寺弁天山では巳の日ということで(普段は閉じられている扉が)御開帳されており、より近くで参詣することができました。
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