よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

ロビン・ウィリアムズ永眠

2014年08月13日 | 映画
訃報を聞いて、凄いショックを受けています。
一番好きな俳優でした。
彼が出演した作品はほとんど観ていました。



明るくて、優しくて、思いやりがあって、元気いっぱい。
こんな人が近くにいたら毎日楽しいだろうな、と憧憬するひとでした。

いつも朗らかで周りを温かな笑いで満たすイメージがありましたが、
奥さんと別れてから、心の病が進行してしまったのでしょうか…。

63歳でこの世を卒業してしまったロビン・ウィリアムズ。

「奇蹟の輝き」のような世界で、明るく笑っていることを祈ります。

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思い出のマーニー~愛と赦し~

2014年08月07日 | 映画
思い出のマーニーを観てきました。



ややネタばれありです。



無気力な少女が不思議な世界と接触し、生きる力を取り戻す。

このあたり、千と千尋に通じるものもありますね。
千尋とハクが幼いころに縁があったように、杏奈とマーニーも深い因縁があります。

千尋同様、ヒロインの成長物語でもあるのですが、
この映画の主題は「愛と赦し」かな、と感じました。


幼い杏奈が抱いていた人形がマーニーに似ていたので、そっち関係かと
騙されかけましたが、ヒロイン達にはもっと深い縁がありました。

なぜ、マーニーがあれほど杏奈に執着するのか、
必死で許しを乞うのかも、最後で明らかになります。

さやかちゃん(トトロのメイをメガネっ娘にした感じ)や
絵描きの久子さんも重要な役割を果たします。

杏奈の世話をする夫婦も豪快で、とてもいい雰囲気。

ふとっちょブタと言われた女の子も「赦し」の心を持っています。
(彼女が「とても綺麗な青い目をしている」と口走るのも、
実は結構重要な伏線になっているんですね。)

ハウルが、物語進行中にキャラ崩壊をしたのに比べると
キャラにもストーリーにも無駄がありません。
ミステリータッチで引き込まれます。

風景もすごく綺麗です。
瑞々しいトマト、夜の湖面の輝きなど、本当にため息がでるほど。


実はハウルあたりから、ジブリと距離を置いていたのですが、
今回はまわりの評判がいいので観に行きました。
…これは当たりでした。

重い内容を含んだ話でありながら、見事なハッピーエンド。
考えさせられるとともに、成長した杏奈を見てほっとしました。

映画館でも場内の照明がともるまで、誰一人席を立つことはなく、
観客全員があの世界に入り込んでいたように思えました。


それにしても、
「花子とアン」「アナと雪の女王」「マレフィセント」のように
最近はダブルヒロイン全盛ですね。

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マレフィセント(アナと雪の女王)

2014年07月13日 | 映画
アンジェリーナのファンで、結構ファンタジー系も好きなので
楽しみにしていた。

やはり期待を裏切らない存在感の、マレフィセント。

(ネタバレありです)


もともと悪に染まっていたわけではなく、呪詛を吐いた後も
それを後悔し、オーロラを母のような慈しみで見守っていた
視線など、本当に魅力的なキャラクターだった。

やはり『アナと雪の女王』を彷彿させるシーンが散見された。

自身のもつ魔力の脅威に苛まれ、心を閉ざすヒロイン…エルサ、マレフィセント
天真爛漫で、心優しい少女…アナ、オーロラ
二面性をもつ男性…ハンス、ステファン
頼りになるマスコット(?)…オラフ、ディアヴァル

キャストの位置づけも類似点が多いが、やはり特筆すべきは
「真実の愛」を男女の恋愛としていないところだろう。

アナへのエルサの愛が魔力をとかしたように、ここでも男のキスは役に立たない(笑)
母性に満ちたマレフィセントのキスが、自らの呪いをとくのである。

ツッコミどころは満載で、
何で一国の王女がそれらしい教育も受けず、子育て適性0の妖精たちに
委ねられたのかとか、なぜ彼女は羽を捥がれても気づかなかったのかとか
王は何を目指していたのか、何を守りたかったのかがわかりにくかったとか…
いろいろあるけど、そこは置いても楽しめました。



そういえば昔『フランスのむかしばなし(小学館)』か何かで
「呪いにかけられたお姫様」という話を読んだことを思い出した。

数々の若者が姫を助けようとするのだが、悉く失敗する。
最後に心優しい若者が、道中親切にした鳥や蜂の力を借りて
魔女の課題をクリアする。

最後に、魔女はこう語る――「姫に魔法をかけたのは、
本当に心優しい男にめぐり合わせるためだったんだよ」

そういって去っていくのだが、マレフィセントも
どちらかというとその属性。心優しい魔女だったのだ、と思う。

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