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コリンエステラーゼを阻害するとアルツハイマーの進行が遅くなるのか

2014-03-30 02:06:38 | 科学っぽい思考

 アルツハイマー治療薬というのは大凡、エーザイのアリセプトと第一三共のメマリーの二つに絞られる。前者はコリンエステラーゼ阻害剤であり、後者はNMDA型グルタミン酸受容体拮抗阻害剤である。この二つの薬はともにアルツハイマーの進行を遅らせるという説明が書いてあるが、実際は病態の早期に一時的な改善をさせる薬であるらしい。表示が少しおかしく感じられるわけだが、アルツハイマーの進行を遅らせていると言えなくもないのかもしれない。

 アルツハイマーの原因は最近の話によると脳のアミロイドβの沈着やそれに伴う栄養を神経細胞に供給するグリア細胞やそのほかの神経を構成する細胞の死滅によるものらしい。この仮説をベータアミロイドカスケード仮説と呼ぶ。実は先に述べた二つの薬は前者はコリン仮説、後者はグルタミン仮説という別の仮説に基づいている。ベータアミロイドカスケード仮説が有力になるまではその二つの仮説が有力だったわけで、創薬がベータアミロイド沈着抑制よりも容易である予測も手伝って、それに合わせて薬を作っているわけだが、大量に処方されていて儲けの柱であるにも関わらず誤っている可能性は大きい薬である。 薬の表示にアルツハイマーの進行を遅らせると書いてしまったのはおそらく、構想段階で実際に進行が遅れる期待があったわけで、周囲の期待に応えてそのようなデータを思わず作って表示にそのように書いてしまったからであると考えられる。最近になって一時的に改善するとか、一度飲んでから効果が一年以上持続するという根拠が薄い噂が流れていているがどういうわけだか知らない。実際に長期的に飲むと脳の認知がどうこうというより体の自由が利かなくなってくるわけで余計に介護が大変になることを考えると本当に認知が一時的に上昇するにしても家族と面会する三日前から飲み始めるぐらいの方が本当は良いのかもしれない。

 認知を一時的に上昇させる薬としてアンフェタミンやメタンフェタミンなどのドーパミン再取り込み阻害剤である覚せい剤やカフェインも考えてみたのだが、こちらのほうが確かにアルツハイマー治療薬より一時的に改善させる用途としては優秀な感じがしている。

 

 



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