取引先の営業の方が、週末、事故に遭遇し入院。
予断を許さない状況らしく、急遽、担当が代わるという。
金曜日までは、あんなに元気だったのに…。
一寸先は闇。
どこでどんなことが待ち受けているか、誰にもわからない。
担当さんの顔が思い浮かび、仕事上の付き合いだけとは言え、悲しくなった。
ジムで知り合った奴が、仕事がないので、今月末、ブラジルに帰るという。
何年、日本にいたのかと尋ねれば、11年間という回答。
物心ついてからの奴の人生の半分は日本にいたように推測できた。
ブラジルかぁ。
遠つ国。
南半球の国。
リオのカーニバルの国。
遠いなぁ。
帰ったら日本に来ることはないだろうとのこと。
せっかく知り合えたのに。
今日、知り合ってから初めて、ステップをツルむように近くでやった。
奴はなれてないステップでめちゃくちゃ下手。
鏡越しに顔を見合わせ笑いあった。
名前も知らないし、深い付き合いではない。
けれど、寂しくなった。
秋の夕暮れ。
秋の夕暮れ。
ただでさえ寂しいのに、
これ以上、悲しい話を聞かせてくれるな。