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少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

風邪をひくこと

2005-07-31 09:14:33 | 哲学
風邪をひく。なぜ、風邪をひいたかを考えてみる。

それには内的要因と外的要因が考えられるだろう。

近くに風邪の菌をもっていたひとがいたとか、寝不足で抵抗力がよわかったとか。理由はいろいろだろうし、それら内的要因と外的要因は独立した事柄であり、相互に関係はないと、皆思っている。

しかし、今私が風邪をひいたという事柄によって、これら内的要因と外的要因は一つにつながったのである。両者がピッタリと一致したからこそ、私は風邪をひいたのだ。

もしも、そばにゴホゴホセキをする人がいたとしても、私の体調が悪くなければ私は風邪なんかひかなかったはずである。そりゃそうだ。

セキをする人と私の体調がわるいというふたつのことがらが、私が風邪をひいたという事象によって関係付けられたわけであり、この二つの事柄を例えば線で結びつけることが出来るだろう。

このように考えると、私たちの身の回りに起きる全ての事柄は、私という存在を仲介して私の内面でおきている事柄と線で結びつけることができるとはいえないだろうか。すなわち、関連する事柄を線で結びつけるという意味において、私たちの外で起きている事柄は、私たち内面の投影と考えることが出来るはずである。

自分の周りにいる人が、カンカンに怒っているとする。それは、何らかの心の動きが私の心の中にあったから、私にはその人が怒っているように見えるのである。更に言えば、相手の人が本当に怒っているかどうかを私たちは知るすべを持たない。「私には彼が怒っているようしか見えない」だけである。

多くの人が「あの人は怒ってる」と言えば、その人が怒っている確率はその程度に高いということになる。だが、本当に彼がが怒っているかどうかはやはり分からない。

実はこれがベイズ確率の立場なのである。