「親愛なるマリアとサーシャへ」
この2年間、二人は楽しかったこともたくさんあったけど、お母さんと二人にとって、いつもいいことばかりではなかったと思う。子犬を飼うだけでは、離れ離れになっていた時間の穴埋めにはならない。今日は、どうして君たちをこの旅に連れ出したのかを話すね。
僕が若い頃は、自分の将来のことだけを考えていた。でも、二人が僕の人生に加わったときから、僕自身のことはどうでもよくなった。大切なのは、君たち二人が幸せになるためにはどんなことをすればよいか。その為には、すなわち、この国の子どもたちが夢をかなえることができる社会を作るには、大統領になることだとわかったんだ。
全ての子どもたちが、どんな家庭環境にあってもその可能性を追求できるように、教育の機会を整え、いい仕事ができ、年老いたときの生活の不安をなくしたい。
この地球上での生活がより安全になるために、常に改善を考え、あらゆる偏見をなくしたい。
でも時々、どうしても戦争が避けられないときもある。国を守るために、若い人たちを危険な目に合わせるのは最後の手段にしたいけれど、アメリカ市民としての責任であることを誇りに思ってほしい。
これは、君たちのおばあさんが、僕が小さい頃に読んでくれた、「独立宣言」に書いてあることだ。
おばあさんは、どうしてアメリカが偉大な国であるのかを教えてくれた。アメリカが常によくなっていくためには、一人一人が自覚し、それを次の世代へと引き継いでいかなくてはいけない。
君たち二人もそれを自覚し、正しい善悪の判断を下してほしい。そして、この国で与えられたチャンスを、他の人にも与えてあげられるよう、常に自分への挑戦を忘れずに人生を歩んでほしい。
君たちには、限りない夢を追及し、その実現に向けて、他人を思いやる責任ある女性として、これからの世界を築いていってほしい。そして他の全ての子どもたちにも、君たちと同様の機会が与えられるようにしたい。その為に僕は、君たちといっしょに、この大いなる旅立ちに出たんだよ。
僕は君たちのことをとても誇りに思い、君たちが思いも及ばないほど愛しているよ。そして、これからホワイトハウスで、君たちといっしょに新たな生活を始めることに、とても感謝している。
愛をこめて、
お父さんより
21日未明。オバマ大統領の就任式。
どんな演説をするのか聞いたかった。
睡魔に負けて 見ていたような聞いたような ウトウトしながら夜が明けてしまいました。朝食を作りながら テレビの朝ズバツでパレードを見た。
カッコ良すぎ。専用車から降りて オバマ大統領夫妻仲良く手をつなぎ 民衆に手を振る。命がけですね。
長期間の予備選挙 大統領選挙。広大な国 寒暖の差 人種差別 自由 どれをとっても日本の比ではない。
やはり、アメリカが変わらなければ 日本も変われない。
日本国民が集まっても 民衆という感ではない。
自由さが違う。日本の自由は自分勝手な解釈。この自由を違う形や方向へ向けられないだろうか?一人よがりの自由でなく 周囲を考えた自由を。
信念と決意をもってオバマ大統領のアメリカ。