3姉妹日記

姉と双子の妹、3姉妹の日常をつづるブログ。

雷と中学校

2007年08月26日 | あーちゃん(三女)
昨日の夕方は、随分前からチケットを買っていた、地域の中学校で父兄が大活躍の夏祭りがありました。
3姉妹、またまた、カキ氷が食べられる~と楽しみにしていて、こーちゃんは、着物を着る~!と大騒ぎ。
中学校に駐車場はないので、歩いていくから、浴衣じゃない方がいいと思うけどと言っても聞き入れられず、「こーちゃんだけが、着物が着たいと言ってるの?」とはるちゃんが、「はるちゃんは、着物着ない!」と宣言していたのを利用して、そちらに誘導しようと画策しましたが、こーちゃん「あーちゃんに言ってくる」とあーちゃんを連れてきて、あーちゃんを味方につけ、「浴衣を着る前にトイレに」と言うと、いつもは「トイレない!」と言い張って行こうとしないのに、「は~い」とイソイソトイレにいったので、あきらめて着させることに。

浴衣を出すと、「はるちゃんは着ない!」と言っていたのに、あっさり寝返り。我先にと浴衣を着ようとしてます。

歩いていくと20分以上かかり、ドロドロになりそうだったので、少し離れたコインパーキングに車は止めることにし、車で出発。中学校の前で、3姉妹と私は降ろしてもらい、車をとめてパパは後からということに。

まず、こーちゃんが、男の子が防犯用に持っていた、ピカピカ光るライトが売られていると勘違いして「ピカピカライトが欲しい!」
「あれは、売ってないんよ、カキ氷食べよっか?」と水を向け、とにかく、カキ氷でごまかすことに。
カキ氷のチケットはオマケで、もらったもので2枚しかなくて、とりあえず、はるちゃんとあーちゃんにチケットを渡し、こーちゃんに100円を握らせていました。

結構並んでいたので、時間がかかり、ひとりずつ買おうとすると、あーちゃんが、チケットを持っていません。あーちゃんに限って、チケットを落とすなんて珍しいなぁと思いながら、100円を渡して買わせ、どこかで食べさせようとすると、あーちゃんの様子がどうも変です。

「あっちで食べようね」と座れる場所に連れて行こうとすると、
「・・・・雷が、怖い。帰る」と言い始め動こうとしません。
「あーちゃん、今日はいい天気だし、雨も降らないし、雷もないよ」と言っても聞き入れず、無表情な顔で、「・・・・雷が怖い」と言い続けます。

雷といえば、前回中学校に来たのは、「嵐の参議院選挙」のとき。
あーちゃんの頭の中では、その時の投光器がつけられ、照らされた中学校とその後の雷の恐怖が結びついてしまったようで、それまでは、平気だったのに、フラッシュバックが起こってしまったのでした。

あの時、パニックになって泣き叫んだのは、こーちゃんでしたが、こーちゃんは、ケロッとしていて、あーちゃんはあの時、泣きもせず、ひたすら頑張って歩いていたと思っていたのですが、本当のところは、目の前で起こっている雷の怖さを「怖い」と表現することができなかっただけで、あーちゃんの記憶の中には雷の恐怖が、深く深く刻まれてしまったのでした。

「怖くないからね」と抱っこしてカキ氷を食べさせたのですが、ほとんど食べず、「雷が怖い」といい続けるので、気持ちを変えようと、ヨーヨーすくいをさせたりしてみましたが、どうしてもだめで、まだまだ、買っていた前売り券の交換もできていなかったのですが、「綿菓子が欲しい」と言っているはるちゃんとポテトの列に並ぶパパを残して、こーちゃんと3人で先に車に戻ることにしたのでした。

ここのところ、何事も割合スムーズで、言葉も増えてきたので、直ってきたのかと錯覚してしまうほどだったのですが、そんな訳はなく、あらためて自閉症の特性を再認識したのでした。
ただ、あーちゃんが成長したなと思うのは、前だったら、「雷が怖い」などと言うことはできず、ただ、ただ、パニックになったと思うのに、ちゃんと怖い理由を言えて、そこから、離れたいという意思表示ができた、それも泣かずに言えたということ。
すごいです!!

当分、夜の中学校には行けそうにありませんが。