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くらしのタネ


原田 晴子
やきものやる日々

朝の哲学

2015-06-29 | 日記

さてさて。大阪のama gallerie さんでの三人展は先週土曜まで。

東京・土の記憶 さんでの個展は昨日日曜日で終了となりました。脚を運んでくださった皆様、

気にかけて下さって行けないから申し訳ない(こちらが申し訳ない)と御連絡くださった皆様。

本当にありがとうございました。

あのメンツでの三人展のプレッシャーもさることながら、久々の個展。

数も新作もいろいろいろいろ考えているだけでも胃が痛くなったり悪夢を見たり風邪をこじらせて

焦ったり、、、。が。どうにか切り抜けた。結果はこの際煙にまくとして。

この後は、がっつりたまり始めた御注文に取り掛かります。

それでもって、祭りまでに以前やっていた化粧モノを復活させたい。

テストを何度かひそませて秋のクラトコには出せたらいいな。少し自分に宿題。

子供を産んだらまた三年は手がかかるじゃん!!とちびまる子ばりに額に線が入っていたのだが、

そうこうしているうちに、ハッと気が付けばきゃつは三歳になっていた。

ああ道理で割と楽になったわけだ。どうりで老眼になるわけだ。

では、自分の仕事に負荷をかけたっていいかもね。

というわけで久々に白土と赤土の両立。やれるかな~。やるからには全く同じじゃつまらないし、

第一もう全く同じは土も山が変わっていてだめかもしれない。

テストテスト。

朝はさっとたあちゃんを保育園に連れ出し、さあ!素焼きは午後に出るだろうから

仕事場の掃除をし、釉薬掛け仕様にして、今もう出ている素焼きの皿に釉薬かけを始めよう・・

と思っていたのに・・・

ああそれなのに。

大体昨日ビフォーアフターを見てしまったのが運の尽き。

庭のリフォームスペシャリストが、なんということでしょう。を繰り広げていて、

あ~こうすればいいのか。へええ~などといろいろアイデアを頂いた。

そんなわけで少し前に始めていた、庭に煉瓦を敷いてすてきパテイオ化計画に弾みがついてしまった。

以前庭からガンガン出てきた大きなごろ石を置いて砂をかけて

レベルをにわかに上げた家の前のへこんでいた場所。結局は砂地なのでどうすべかと思っていたが

駐車場のあたりに勝手に生い茂っているのは芝生じゃないか。

昨日の匠も最初からあった芝を四角に掘ってあとでまたつかってたっけ。と思い、真似してみる。

ごろ石の脇に芝生を詰めてみた。補強となるかしら。

 地面のレベルを下げようとサクサク掘ってたらまたまたごろ石が・・・

煉瓦を買ってアーチにしようと思ってたけどこれでいいじゃん。と花壇用スペースの枠にアーチ状に並べる。

その前を全体にまだ掘り下げて、レベル合わせの線を張って、少しコンクリ入れて煉瓦を並べてしまおう。

少し前までは、砂利をいれて、とんとん押さえてレンガを入れて砂をいれて・・と本格的にやろうと

考えていたのが、昨日の番組を見て、もういいや。アイデア勝負。やってまえ。とシフトチェンジ。

どんなに本格的に作ったところで、ボロボロな長屋前なのである。

もう引っ越さなあかん!と思ってるのになにが本格的か!と思ったわけで。

そのやり方なら結構早くできて見栄えもそこそこなんじゃないかしら。

そんなことを思いながら土を掘り下げていて、ハッと思った。

モノの作り手が、こんなことでいいわけ?本物を追うべきではないのか?・・・・

だから私は中途半端なのか?

・・・・・・・・・・

いやさ。一体なにを持って本物というのかは結局ひとそれぞれ。

李朝の椀を普段使いはできないし、そんなものを買うお金もない。

ならば自分の手に無理なく入り、気持ちのよいものを使う。自分にとって良ければ

それが本物なんじゃないか?

大体、イイ鉄のフライパンを使ってもちゃんとそれなりのお手入れができないなら、御値打なテフロン加工の

フライパンをこまめに取り換えて使ったほうが衛生的でかえって安くあがる。と結論つけたはずだった。

モノは使う人を選ぶのである。

自分にとってのイイもの。それを選び出すのって大変だよなあ・・・

な~んて庭仕事から頭はワープして哲学的思考に入ったのであったが、

ぎゃ~お!!!のあ~!!!と裏でネコどもの争う声がして駆けつける。

 木の上に逃げて登ったプッチ。

その根元には最近やたらとわがやの周りを徘徊してはナ~オ!!ナ~オと誘いの声を出す野良野郎が

いざ登らんと爪を木にかけていた。

両手をあげクマのポーズで奴を威嚇。撃退したがまたやってくるに違いない。

まったくもう!!

ヒトが考え込んでるっつーのに!!

 


むなし~、、、

2015-06-26 | 日記

夫君は帰省中。子供とだけの生活のなんと空しいことか。

パン作ったところで「わあ!おいしそう。」とは言うが

残す。

ほれ!はよ風呂入って寝ろ~!!

自分も寝る。

朝は五時に起きて仕事開始。

起こして学校やら保育園に出す。

仕事

迎えの時間、、、

ルーティンワークもいいとこ

まあ、夫君がいたところでさして変わりはないのであったが

少なくともよく作ったごはんを食べてくれる人がいて、

一緒に酒をのんでひひひと話をして笑う。

それがないのがね~、、、。

子供を寝かせてからもう一回起き出して映画を観る気力もない。

ウン十年なんだって自分でやれるわ!と突っ張らかって生きてきたわけであったが

ここのところ子供のことなどは、結構押し付けて細々と仕事を頼んだり、

重いから~これ持ってえ などと言える様になっていた私。

(そのくせ自転車置き場は自分で作る。)

なんもしないが、言えばやってくれるという夫君の習性を理解し少しづつ

私が三往復しているところようやく一回首を右に動かす、、、といったような

ヒトだったのを少し腰まで浮かせさせることに成功していたわけで、、、。

寒いから子供にそんな薄着をさせるな!と怒りながら出てきたかと思えば自分は

ノースリーブ、、とか、もう暑いのにスエードの靴はいちゃったり(季節感がない)

笑えるのである。

自国に帰ったらすり合わせがまた大変かなとも思うが、ことにブラックというヒト達は

大概がおおらか(おおざっぱ)で、体に音楽が宿っているヒト達。(夫君は静かな方であるが)

暗闇からとつぜん出てきてびっくりさせられることも含めて刺激に事欠かないのである。

ああ。そうか。刺激に飢えてるのかな。

テキーラでもひっかけて寝るか、、、。

 


ZAKKA 土の記憶 個展

2015-06-22 | 展示会・イベント

先週土曜日から始まりました。

阿佐ヶ谷のにぎやかなパール商店街の中、すっとその建物の螺旋階段を上がり、二階に入ると静寂が現れる。

350点のしましまやらりんご・サクランボ・とりさん模様達が踊る。

くびれをつけた筒型の花器にもすてきにお花が飾られてお店の中を彩っていた。

いつも思うがこちらのオーナーの花入れは素朴でおおらか。ああこうすればいいのかと思う

ちょっとできない長さ。全体にすうっと長いのだ。

つい短くしてしまう私としてはあこがれる。

聞くと、「・・・切れないんですよ~」とおっしゃる。

お人柄なんでしょうね~。

荒れ模様の前日とは打って変わって落ち着いたお天気。ありがたいことにオープンしてすぐに

お客様もほぼ途切れることなくいらしてくださって本当にほっとした。

初日に!と駆けつけてくださった皆様、妻が誕生日だったから・・

(おたんじょう日ラッピングを強くおススメするもやんわりお断りされる)

とプレゼントを選びに来てくださった方、とっても嬉しかったです。

ありがとうございました。そして初日にしか在廊できずすみません。

28日まで。どうぞよろしくお願い致します。

 


メモリー

2015-06-20 | 展示会・イベント
今朝は東京の土の記憶さん個展初日。
昨日から子供を託すため実家の浜松にインしており、早朝から敏感ちゃんな我が娘達はちょっと動くと、ママ、行くの?と起き出し、まだ五時前だっつーの!頼むから寝てくれ!と二度寝の寝過ぎを恐れつつ再度床につく。
最近あほのプッチが五時ちょい前に、にゃ~おん…
ガタッ。ガリガリ…ドタっ!
とこれ見よがしに屋根裏に入り寝ている真上で爪研ぎなんぞして起こそうとする。
実家であるのでちょいゆっくり寝られるかな。と思ったのに結局なんだか寝られやしない。
とはいえ9時半頃には寝ているのであるから睡眠不足ではなかろう。
ともかく子供達をまいてやっとの事で地元の駅まで雨のそぼ降る中傘なぞ差してあるくもいとおかし。
久々に赤いチンチン電車"遠鉄"に乗り、子供の頃から慣れ親しんだ風景が随分変わったとため息をつく。
土曜の早朝とて学生が多く、ふと子供の頃の事が頭をよぎった。
それは、”マサルどん"の事。
小学四年の頃に自分でもなんだかわからんダークな時代があったのだけれど、そこを乗り越えた5・6年生は休み時間と言えばクラスの女子ほとんどが1つのボールを取り合い"三度ぶつけ”というドッジボールのボーダーレスな遊びに夢中になってボールを投げては笑いまくり泥だらけになって遊んでいる子供だった。
クラスの男子も女子も仲がよく、全員がフルネームの呼び捨て又はあだ名で呼び合う。そんないい時代。
そのクラスの学級委員長がマサルどん。その人だった。
頭がよくて太ってる。
全体に四角い感じ。
さしてよく話をした覚えもないのだが、マサルどんは六年生の夏休みに大冒険を成し遂げたのだった。
たった一人で浜北から全て鈍行で北海道まで行ったのだ。
子供の頃の記憶なのでその旅の経路だとか、親がどう関わったかなどは覚えてないのだけれど、マサルどんはすごい。
これだけはくっきりと覚えている。
その後どこの高校に行ったやらわからないが、子供の頃にそんな偉業を成し遂げた彼はきっとひとかどの人間となって世の中の為に働いているのだろう。
な~んてことを空想しつつ、ふと斜め右に立っている人が目に入る。
!正に子供の頃の印象のマサルどんその人?!
と思える風貌の男性が立っていた。
本物か?地元なのだからあり得ない話でもなかろう。
え~…。
いや。と思い直した。あのマサルどんが一応スーツ姿とはいえこんなヨレッとした風体で土曜の朝地元の電車に揺られているはずはない。(マサルどん似の人ごめんなさい)
単なるノスタルジーが起こした偶然。
朝からちょっとおセンチになった個展初日。なのであった。

やったのだ。

2015-06-15 | 日記

今週までの障害物競争はほんとうにきつかった・・・

小学校の行事だの、窯のバーナー交換、夫君の里帰り、風邪、姉と甥っ子&母の到来

(これは一見低そうに見えたハードルだったが思わぬ落とし穴があった)そして昨日の上の娘の

バースデーパーティー。

三歳の時からお友達を呼んでビニールプールだのみんなでご飯を食べて・・とこちらも楽しませて

もらっていたのであったが、今年は悟った。

もうこれも終わりにしよう。

九歳の個体はもうそれぞれすっかり大きくなって、しかもちょこちょこ一緒に遊んでいるので

それぞれの姉妹もやってきたりして、お友達は五人に厳選して!と言ったところでそこにX2となって

人数は膨れ上がる。

幸い今年は晴れたので(曇りがちでプールはやめ。)海辺でシーグラスを探したり砂を掘ったりして

存分に遊べるのでいいが、ただでさえ狭い部屋にもし雨でみんなを押し込んだらむんむんで

クーラーだって効きゃしない。

もうそれだけ大きくなったのだ。

来年は高学年。お誕生会でもないもんだ。

ま、ともかく今年も娘のリクエストは"流しそうめん"であったが、竹がないので

バケツそうめん。いやさ正確にはバケツ冷や麦。

揖保の糸の緑とピンクの麺が入ったやつが可愛かったのでこちらをチョイス。

腰があっておいしい麺だった。少し太めなので食べごたえも十分。

朝から水出ししといた煮干しと昆布でつゆを薄めるのをレクチャー。(魚が浮いてる・・と言ってる子がいたっけ。)

これに塩水とハーブで漬け込んどいた鶏肉を炊飯器で炊いた棒棒鶏。

いわゆるスペイン風オムレツ トルティーヤ。朝からフードプロセッサーが捏ねたディナーロ―ル。

そこにバケツで冷や麦をすくって・・・いいんじゃない?楽しいんじゃない?

今までの経験から学んだが、あんまりいろいろ作ったところで子供は遊びに夢中で食べない。

が、シンプルにした今回のメニューはみんな喜んでプレートにとりもりもり食べてくれた。

そのあとはまたみんなで海辺へ行ったり、行きたくない子はうちの中でティンカーベルのDVDを見たり。

みんな大きくなって小さい子も面倒を見てくれるのでこちらは用意、片付けのみでせっせと窯焚きの火をチェック。

二時に朝から焼いたシフォンケーキに生クリームたっぷりつけて"9"の蝋燭を立てて今回の"持ち物"である

デコ用フルーツまたはお菓子。それをセルフで盛ってデザートタイム。

シフォンケーキよりチョコに群がる奴ら。もういい。勝手にやって!!

いつもだらだらと夕刻までになってしまうので今回は三時解散として三時半くらいにはゆるゆるお開き。

よかったよかった。

持ち物指定しないと結局スナック菓子が集まってそれでお腹が膨れたり、炭酸を飲ませすぎたりするので

フルーツが集合でよかった。

ああ・・・・イイお誕生日会だったんでないかい?私がんばったよ・・・

涼しい顔をしつつも、昨日どうにか窯の点火にこぎつけ、夜な夜な火のチェックをし、朝からパンを仕込み

ケーキを仕込みそしてその二つは実は発酵や卵白の泡立てを見誤って失敗・・・

いつもしないミステイクに落ち込む・・・前日だってのろのろと指示したことをしない娘に

「だれのせいでこんなに忙しいと思ってんの!!手伝わんか!」とバースデーガールをこき使う鬼母。

すいすいと泳いでいるようで水面ではかなりの脚のバタつきかげんだったわけで・・・

もういいだろう。

あとは久しぶりに手応えのよかった今回の窯に期待するばかり。

搬入までもう二日しかないのだ。