空振り
はい。私がお父さんのカルーアミルク飲みました。
困った奴である。
どういうわけか、昨日は何一つうまくいかない日であった。
予定としては、少し素焼きを窯だし
太極拳のお稽古へ
常滑釉薬に注文した釉薬を取りに行く
粘土屋さんで釉薬用の長石を買う
昨日注文して届くはずの原料を昼過ぎに家で受け取り
新しく釉薬も調合して釉掛け開始。
家から出る時はついでに色々と用事を済ませたい。
が、朝野暮用で写真屋に寄ったが用を成さず、
そうこうしているうちに10時半を過ぎ、
太極拳の前半が終わってしまったのでじゃあ先に買い物でもと
ドラッグストアに寄り、
釉薬を受け取ると粘土屋さんに行くのを忘れて帰って来てしまった。
何故かというとその昔お勤めした常滑陶芸教室の社長の名が
葬儀の看板にあったからである。
もうお通夜は昨日。
今日はお葬式。そのお勤めの先輩である角掛氏に
慌てて電話をすると、そう。俺昨日行ったよ。
というではないか。言ってくれよ。
葬儀の時間も確認できなかったので粘土屋さんへ
戻る時に確認。11時半からとあった。
もう昼過ぎ。・・・どうしよう。
悩みながらもごそごそ仕事開始。
陶芸教室とはいえ、土建屋の社長が趣味でやっている感じの場所で
会員さんも年配の方ばかり。
お休憩にはお抹茶をたてたっけ。
社長は「背中に漫画があるもんだいな・・・」と(これを聞くと必ずドラえもんを想像)
ゴルフに行くにも必ず襟のあるシャツを着た若い頃はさぞ・・
という遊び人のイケメンじいさんだった。角掛先輩はこの社長に溺愛されてたっけ。
・・・などといろいろ思い出す。
やっぱ行こう。思い直して慌てて喪服を着込み、車を走らせる。
葬儀場につくともはやもぬけの殻で、看板をかたずけしているところであった。
遅かった。
ああ・・なにをもそもそしていたのだろう。
くやみつつ帰ってくると郵便受けに不在通知。
しまった・・・・。
明らかに全てにおいて空振り。
危険すら感じる。
夜帰宅した夫君に今日こんなでさあ・・・と話すと
「カメルーンの村では、そういう時はもう寝るに限る。って言うんだ。」という。
どこでも同じだね。XXして寝ろって感じ。