あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

捻挫と鍼灸治療

2020-05-22 21:36:00 | 健康・病気
こんにちは!今日も良いお天気でしたね❣️

捻挫に鍼灸というイメージがあまりないようでしたので、
今日は捻挫の治療についてお話しさせていただきます😃

捻挫に鍼を行うの? と思われる方が多いようですね。
当院では捻挫にも鍼灸で速効をあげています。

実は昨日いらっしゃった患者さまです。
コロナの為に学校に行けないお孫さんと縄跳びをしていて左足首を捻挫されました。
当院に来院された時には既に左外踝付近が腫れており、痛みで歩くのも辛そうでした。
既に熱発していましたので手法は「手にて湯を探るが如し」の素早く行う手法と
巨刺の手法である「病側と同じ部位の反対側」に鍼を行いました。
不思議に思われるかもしれませんが、痛みのある部位と同じ部位の反対側に治療をするのです。
いずれも古典医書に書かれている施術論です。
お灸も行いました。
「熱には熱を以て癒となす」です。
熱のある部位には、熱のあるお灸で治すという考え方です。
一般的に、捻挫などで熱を持った場合、先ず冷やす!と応急処置でも習いますね。
しかし、東洋医学では自分の自然免疫のひとつの働きととらえ、
熱を発するのは治そうとする自分の免疫力のはたらきとし、さらにこの
システムを活性化するように、熱を高める治療を行うことがあります。
熱を出そうとする生体システムをさらに活性化させて、速やかに治癒へ結びつけるという考え方です。

「汗吐下和」(かんとげわ)と表現されますが、
身体に入った異物を、汗や嘔吐や下したり(下痢のことです)して中和させる
システムが、備わっているのです。捻挫などでは、発汗を促して治療します。
熱を持っている部位に、少し熱く感じるぐらいのお灸をします。
その時は少し熱いですが、その後はスッキリするのですよ!

本日もお越しになりましたが熱発はすっかり治まっていました。
歩行も大変楽になりましたとのことで、お喜びいただきました。

急性疾患には、とにかく早期治療が大切です。
急におこった病症は、とにかく早く治療をはじめていただくのがコツです。
「鉄は熱いうちに打て」が急性病のキーワードです。

反対に、慢性疾患の方はじっくり腰を据えて治療に取り組んでいただきたいのです。

病の数だけ治療法があるといいますが、傾向と対策はございます。

数千年の歴史を持つ東洋医学。
叡智の詰まった治療です。




コメント (2)
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