昨日の朝から気象庁の梅雨明け宣言を待てずに熊蝉がシャンシャンシャンと騒がしく鳴き出しましたね。今日の画像は治療院から車で10分ほどの名古屋市市政資料館です😊朝ドラの「虎に翼」のロケ地のひとつでもあり、ここ数ヶ月ホットな場所として知られています😊
見慣れた景色では無いでしょうか⁉️
毎週日曜日は院長のひとりごとです😊
毎週日曜日は院長のひとりごとです😊
昨日の四診法について私からも一言。
古典医書に次のように述べています。
『望みて之を知る、之を神と謂う。聞きて之を知る、之を聖と謂う。問うて之を知る、之を工と謂う。脉を切して之を知る、之を巧と謂う。……』
『望みて之を知るとは、其の五色を望み見て、以って、其の病を知るなり。』
これは視覚により診断するものです。西洋医学の局所に対する「視診」に対して東洋医学では、「望診」と称して患者様の全体像から病の有る所を診察します。私は視覚障害者ですので残念ながら不可能です。
『聞きて之を知るとは、其の五音を聞きて、以って、其の病を別つなり。』
これは聴覚・嗅覚により診断する方法です。聞診は私の独壇場です。玄関を開ける音、待合室で待っている時の様子、ベットまで来るときの足の運び、診察室に入ってからの衣服の着脱の様子等などつぶさに観察(聞察)しています。実は、この時点から治療が始まっているのです。患者様から「先生は地獄耳」などと言われています。既に喜寿を迎えようとしているので、聴覚も嗅覚も衰えてきたかな?とは感じていますが、治療に関わる事に関しては地獄耳なのかも知れませんね。
『問うて之を知るとは、其の欲する所の五味を問うて、其の病の起こる所、在る所を知るなり。』
これは西洋医学の問診と同じ意味ですが、東洋医学は、患者の訴える症状からどこの臓腑及び経絡の変動により病症が現れたのかを診断します。つまり、病の本態を追究し治療を施します。
これを「本治法」と言います。つまり、生命力強化、自然治癒力を高めて、病を追い出すのです。
『脈を切して之を知るとは、其の寸口(脈診部位)を診して、其の虚実を診て、以って、其の病を病むこと何れの蔵府に在るやを知るなり。』
これは、私がいつも行っている脈診のことです。脈診により、五臓六腑、十二経脈の変動を判定し治療に結び付けます。
尚、切診には脈診以外に「腹診」、「背候診」「尺膚診」などがあり、正しい証決定(診断)を行ううえで大切な手技なのです。
同じ古典医書に『上工は未病を治す』との教えも有ります。脈診流・経絡治療で皆様の健康管理に勤め46年。学べば学ぶ程に東洋医学の奥深さを感じています。
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