甦る思い出-京都府南丹市：美山

Miyama, Nantan City, Kyoto Pref.

さてさて、京都府南丹市美山にやって来たワタクシは、
茅葺きの民家が立ち並ぶ北集落の中を散策しておりました。


このお地蔵さんの前に来た時、ワタクシは初めて美山に来た時のことを思い出しました。
その日は1月の寒い日でした。数日前に降った雪がたっぷり残っていたこの場所で、
小学校低学年と思われる男の子が、お婆ちゃんと一緒にこのお地蔵さんに手を合わせていました。


その姿を見た時、ワタクシは自分の子供の頃を思い出したのです。
自宅の近くにお地蔵さんがあり、祖母はその前を通る時に必ず手を合わせていました。
「真面目に頑張ったらな、神様が見ててくれはるからな」
「誰も見てへんと思うても、悪いことしたら神様が見てはるんやで」
祖母の口癖でした。この言葉をお地蔵さんの前で、何度も何度も聞かされたものでした。


ワタクシが見かけた男の子は、ちょうど成人しているくらいだと思います。
今もこの集落で暮らしているのかな。それとも都会に出て行ったのかな。
あの時のお婆ちゃんは今も元気に生きているのかな。そうあってほしいな。
そんなことを思いながら、ワタクシは集落の中を歩いておりました。


秋の美山は様々な花が咲き、それはそれは美しい光景を見せてくれるのです。


美山に来るたびに、仕事に疲れた心が癒される思いがします。


雲がどんどん消えていき、青空が広がってまいりました。やっぱり青空がいいですね。


「日本昔話」に出てきそうな光景を、この集落では当たり前のように見ることが出来るのです。
でも、ここは昔話ではありません。今も人が暮らし、日々の営みが行われているのです。


今はもう使われていないでしょうが、古びた農機具が綺麗な姿で置かれてありました。

使用したカメラ：4,6,7,8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


どの季節でも、季節の移ろいというのはいいものだなぁと思います。
でも、とりわけ秋が訪れる時は、「四季がある国はいいなぁ」と感じます。
秋の風景が一番日本らしいと感じるのは、私だけでは無いでしょうね。


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