赤色に酔う-長野県小谷村：栂池自然園

さてさて、長野県小谷村にある栂池自然園で一足早い紅葉や黄葉を楽しむワタクシ達でありますが
やはり何と言っても『ウラジロナナカマド』の鮮やかな赤い色にワタクシは魅せられます。


標高の高い北アルプスなどでは、秋は文字通り「駆け足」でやって来て、「駆け足」で過ぎ去っていきます。


山々が見事な錦色に彩られるのはほんの一瞬。
すぐに雪が降って来て、あっという間に山々は冬化粧してしまいます。


そんな儚さがあるからでしょうか。一瞬の美しさを競い合うような高山の紅葉は、一層美しく感じるんですよね。


ワタクシは若い頃は、秋山がさほど好きではありませんでした。
残雪が美しい初夏や、高山植物が咲き誇る盛夏の山が大好きで、秋山をさほど美しいとは思えなかったのですね。


今は秋山の美しさ、秋山の繊細な美に心を惹かれます。
歳をとると今まで見えなかったものが見えてきたり、感じなかった感覚を感じたりします。
そう思うと、歳を重ねることも悪くは無いのかなぁと思うんですよね。


ワタクシも50歳を超え、あと何度紅葉の美しさを楽しめるのかわかりません。
そんなことを考えると、その年その年の紅葉をしっかりと目に焼きつけておきたいと思うんですよね。


「今年の秋もできるだけ多くの紅葉を見よう」…そんなことを思いながら、ワタクシは歩き続けていきました。


そしてそして、急坂を上っていくと、そこには素晴らしい光景が待ってくれていたのでありました。

使用したカメラ：Canon EOS7D


去年は天候が不順だったせいでしょうか。
どこに行っても紅葉があまり鮮やかではありませんでした。
今年はどうなるのでしょうか。でも、今年最初に見た栂池の紅葉が素晴らしかったので、今年の紅葉に期待したいです。


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