秋絵巻-長野県小谷村：栂池自然園

さてさて、長野県小谷村にある栂池自然園にワタクシ達はやって来たのでありますが
ワタクシは地理好きなので地名というものにこだわってしまいます。
小谷村は「おたにむら」でも「こたにむら」でもなく、「おたりむら」と読むのですね。
小谷村好きのワタクシとしては、ぜひ皆様に覚えていただきたく思います。


栂池自然園は標高1800mくらいから標高2000mにかけて広がっているのですが
標高が上がるにつれて見事に紅葉する木々が見えてまいりました。


鮮やかな赤色は『ウラジロナナカマド』という樹木です。
ウラジロナナカマドは本州だと標高1500m～2000mくらいに生育する落葉樹で
この時期の北アルプスでは見事な紅葉を見せてくれるんですよねぇ。


ちなみに「ナナカマド」という名前は、この木がとても燃えにくく、「七回かまどに入れても燃えない」というのが由来だと
かつて剣岳に登った時に山小屋の人から教えてもらった記憶があります。


鮮やかなウラジロナナカマド…その美しさに、ワタクシはただただ感動するばかりでした。


一方、見事に黄葉した木々もワタクシの目をひきます。
美しい黄色の木々は『ダケカンバ』という樹木でありまして
ダケカンバもウラジロナナカマドと同じく、亜高山帯に生育する落葉樹です。


赤色も黄色も「俺が主役だ」と言わんばかりに、見事に美しさを競い合っているように感じました。


秋を彩る色彩がワタクシの目の前に、絵巻物のように広がっているのでありました。


しかししかし、栂池自然園の見どころはまだまだ先にあるんですよね。
ではでは、もう一息歩くとしましょうかね。

使用したカメラ：Canon EOS7D


この日の栂池自然園は素晴らしい晴天でしたが、けっこう強い風が吹きつけていました。
吹く風には早くも冬の気配すら感じるように思いましたが
一方で、降り注ぐ日差しはまだまだ暖かく、穏やかな秋を感じさせてくれました。
山の上では、早くも秋と冬が同居し始めているんですねぇ。

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