『アイス・バケツ・チャレンジ』 の記事のためALSについてウィキぺディアで読んでいたんです。
重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。 極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人口呼吸器の装着による延命は可能)。 治癒のための有効な治療法は確立されていない。
あのスティーヴン・ホーキング博士、 それから『クイズダービー』の珍答で笑わせてくれた篠沢教授が羅患しているのもALSだったんですね。 病気とはまったく縁のない私は、彼等の病気も「筋肉が衰えてしまう難病」みたいな漠然とした認識しかなく、詳しくは知りませんでした。
モリー・シュワルツ(1916年-1995年) - 社会学者、作家、『モリー先生との火曜日』の主人公 ・・・ あのモリー先生が侵されていたのも、ALSだったんだ!
日本でも放映されたことありますよね? TV映画 『モリー先生との火曜日』 (1999年)。 イギリスでず~っと昔にTV放映されたときに見て、迷わずDVDを即購入した作品です。
(下の画像は『イメージ』と思われます。 ミッチが会いに行ったモリー先生は、すでに車椅子生活でしたから。)
スポーツ・ジャーナリストのミッチ・アルボムが著した、同名のノンフィクション小説を映像化した作品です。
成功したスポーツ・ライターとして超多忙な毎日に追われるミッチ。 恋人ジャニーンとの間にも隙間風が吹いていますが、それを解決する時間もないまま日々が流れています。 そんなある日、偶然テレビで大学時代の恩師モリー先生を目にします。 難病のALSにかかって余命いくばくもない先生ですが、精神は今も人生の知恵に溢れています。
“Keep in touch” と約束していたにもかかわらず、卒業後は先生と音信不通になってしまっていたミッチ。 罪悪感を覚え、彼は700マイル(1130km!)離れたボストンに、モリー先生を訪ねます。 お別れを言うために、一度きりのつもりで。 これが、その後毎週火曜日に続くことになる、モリー先生との貴重な交流の始まりでした。
一度はミッチに別れを告げて去っていったジャニーンでしたが、モリー先生から大切なことを教わったミッチは彼女の心を取り戻すことに成功します。
私が死ぬからといって、そんな悲しそうな顔をするな、ミッチ。 誰もが皆死ぬ。 君だってね。 多くの人はそれを信じないだけだ。
肩に小鳥を載せておくべきなんだよ。 仏教徒はそうする。 肩に小鳥が載っていると想像して、毎日それに訊くんだ。
「小鳥よ、今日が私が死ぬ日かい?
私は準備ができているか?
私は自分が送りたいと思っていた人生を送っているか?
私はそうありたいと思う人間になれているか?」
自分が今日にでも死ぬ可能性があるという事実を受け入れれば、我々は違った生き方をするだろう。
だから毎日訊くんだ。 「今日がその日かい?」
肩に小鳥を載せていれば、本当に大切なことを先延ばしにしたりはしない。
実物のモリー先生やミッチの画像です。 モリー先生、本当にダンスがお好きだったんですね。
左端の女性は、ひょっとしてジャニーンさん・・・?
モリー先生を演じたジャック・レモン、さすがの名優のさすがの名演技でした。 ミッチに語りかけるときの瞳のきらめき。 人生経験に裏づけされた、英知あふれる言葉。
ミッチを演じたハンク・アザリアも好演で、この作品で二人はそれぞれ、エミー賞テレビ映画/ミニシリーズ部門の主演男優賞と助演男優賞を受賞したそうです。 (今年ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが揃って獲得した賞)
『モリー先生との火曜日』、久々に見たくなってDVDを出したのに、DVDでは見られませんでした。 アメリカからの輸入版のため、システムが違うということで・・・ PS3でもダメ。 ラップトップとオットーのデスクトップは「視聴のためのシステム変更は限られた回数しかできません」とのことなので、回数を減らしてしまうのが怖くてダメ。 システムが違うからプレイできないって、本当に頭にきます。 以前居間においていた安物のDVDプレイヤーでは、マルチ対応型だったので問題なく視聴できたのに。 ビデオ機が壊れたのでHDD/DVD機に買い替えたとき、あれ、車庫に収納しちゃったんですよね。 捨てた覚えはないから、また出してこようかな・・・?
一度はあきらめたのですが、ふと思いついて YouTube で探してみたら、ありました~! 私が視聴したのはこちら。 画像は高品質だし、字幕がついているのでわかりやすくてよかったです。 (最初にオプラ・ウィンフリーが登場するのは、6人いた製作陣の一員だったからみたいです。 日本の無料視聴サイトをざっと検索してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。 YouTube にあったのは、作品を紹介する5分足らずの情報動画のみでした。)
心に響くこの作品。 未見の方には、心の底からおススメします!