昭和・私の記憶

途切れることのない吾想い 吾昭和の記憶を物語る
 

奮闘努力 と リーダーの条件

2021年03月18日 05時33分05秒 | 2 男前少年 1963年~

東京オリンピックの昭和39年 ( 1964年 )
四年生になった。
そして、クラスに変化があった。 教室が変った。 クラスの担任が変った。
クラスの中 一人外様の私、それでも一年過ごし、
地域にも慣れた。 そしてクラスにも慣れた。 ( 皆の気持も知らず、勝手にそう想っていたのだ )
天真爛漫なる地金を如何なく発揮して、もう意気軒昂・・・。

クラス担任・出口卓先生
家庭訪問の際、
「 もう一人、お喋りが居るんですが、一緒になって喋りすぎます。
 『 はなだッ チャック せいー 』 いつも、そんな調子なんですよ。
でも、お喋りは、頭が良い証拠、心配はいりません 」
・・・そう言って 母を喜ばせた。

小学校四年生の通知表・・・茲に書かれてあるものは 全て 、『 お喋り  』
私の口に、チャックがあるものか。
『 天真爛漫の地金 ・・・ 意気軒高 』 とは、此を謂う。 ( ・・・私はそう、自己評価するのである )

奮闘努力の甲斐もなく
学芸会は、児童生徒で創る事に成った。
私は、張り切った。
演劇 「 トンガリ山 」 ・・・最初は喧嘩していた友達が仲良く成る、と謂う ストーリー。
是を動物で擬人化した。
私は、脚本、演出、配役、大道具、小道具を 独り取仕切ったのである。
「 花田 描いて呉れ 」
「 ええよ 」 と、
皆 ( 男、女 ) から 各々五円を受取り、一枚五円のボール紙を 丹波屋 で購入した。
そして、皆が頭に被る動物の面、ボール紙に絵を描いて切り抜いたものを、手渡したのである。
背景画 ・トンガリ山 を、安宅 と、二人して我家で、絵の具の筆を走らせた。
ケンカ大将の 「 アーチャン 」 を、主役とし、チャンと華を持たせた。
「 場面は、トンガリ山 に替ります 」
・・・
と、彼のナレーション も、私の演出である。
私はと謂うと、
台詞後 大声を出して笑う・・・役
それはもう、大きな声でもって 笑って見せたのである。
それは、担任の出口先生を感嘆せしめた。
もう 想ふ存分の活躍振りである。
「 トンガリ山は世界一、トンガリ山は世界一・・・・」
・・・幕引きの際の全員の台詞である。

そして
さらに、もうひとつ。
自作の紙芝居 「 王ヒョウ物語 」
アルジェリア・カメルーン山の麓で、母の仇を討ち、
王 と呼ばれる様に成る ヒョー ( 名はフーブ ) の、物語。
・・・も、披露したのだ。
紙芝居の朗読は 「 千葉信一 」 と、共に行った。   「 千葉信一 」・・・リンク→二十歳の誕生日に
是、まさに大奮闘の大活躍だった。 ( ・・・自分ではそう想っていた )

然し、それでも、
クラスの皆は、私を仲間として受容れない。
・・・挿入・・・
中学2年生で再び同じクラスになった 「 塩田 」 に、この頃の事 問うと。
「 あの頃、お前は、生意気だった。 喧々していた 」
彼はそう 答えたのである。
私の態度が気に入らなかったと言うのだ。
なんと皆は、
私の天真爛漫振りを、喧々していると捉えた。
そして亦、孤軍奮闘している私を 生意気 だと捉えたのだ。
それが、私に対する クラスの空気だったと謂うのである。

・・・リンク→生意気な奴
私の 「 意気軒高 」 ・・・は、皆にとっては 「 出たる杭 」 だったのである。

『 孤軍奮闘 』 ・・・とは、斯様なるを謂う。

 
当時の、男子の遊び
さざえさん、どうま、えんとつどうま、けりうま、大砲野球、ワンバン野球
・・・等が、学校での遊びであった。
そして、もうひとつ
敵味方に別れて戦う 「 本艦ゲーム 」
帽子のかぶり方で役割が違うこのゲーム
キャップを前に向けたのが 「 本艦 」 双方、一人のみ
将棋で謂えば 「 玉 」 の、ボジィションにあたる。
キャップを横に向けたのが 「 ヨコ 」、後ろに向けたのを 「 ウシロ 」 と、呼んだ。
「 ウシロ 」 が、「 本艦 」 にタッチすれば勝ち、と謂うゲームである。
「 ウシロ 」 は 「 本艦 」 に勝つが 「 ヨコ 」 には負ける、「 ヨコ 」 は 「 本艦 」 に負ける。
至極単純なるルールである。
ところが、是 中々面白いものであった。

リーダーとは、別品
昼休み、運動場での遊びはいつもの如く 「 本艦ゲーム 」
「 ウシロ 」 として、元気一杯颯爽と奔っているところに、
偶然の出遭い 偶々に
縄跳びの 縄を回している 長身の女子 が、目に入った。
初めてぞ知る 顔であった。
私は、すぐ横を、駆抜けた、一瞬 ・たちどころに、
彼女の 存在感 を感じ取ったのである。
そして私は、その女子に
明らかに別格
他の女子と違う 気品・風格 を、見た。
( この子は ) 別品、偉いんや 

 カーディガン
リーダー とは
斯様な如きもの哉
と、想った私である


コメント    この記事についてブログを書く
« 生意気な奴 | トップ | 余計な一言 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。