昭和・私の記憶

途切れることのない吾想い 吾昭和の記憶を物語る
 

姿 三四郎 「鉄壁の不動心」

2021年06月24日 15時38分50秒 | 2 男前少年 1963年~


映画・姿三四郎 1943年黒澤明監督、藤田進主演

昭和38年 ( 1963年 ) 11月~昭和39年 ( 1964年 ) 5月

午後8時から、8チャンネル ( フジテレビ系列 ) で、
倉丘伸太郎主演のテレビドラマ
「 姿三四郎 」 ・・・を、放映していた。

9才の私は、
毎週欠かさずにこれを見ていたのである。




鉄壁の不動心
雨の中
池に身を沈め、杭にしがみ付く、三四郎。
ヒル に 襲われても、歯をくいしばって頑張る、その姿。
之を 「 鉄壁の不動心 」 と、謂う。
9才の私の脳裡に焼付いたる
一シーン である。
「 これが、修業なのか、自分を磨くということなのか 」
・・・と
それは
少年の心に響いたのである。

姿三四郎・・・村田英雄・唄

人に勝つより  自分に勝てと
言われた言葉が  胸にしむ
つらい修業と  弱音を吐くな
月が笑うぞ  三四郎
二  
花と咲くより  踏まれて生きる
草の心が  俺は好き
好きになっては  いけない恋に
泣けば雨降る  講道館
三  
締めた黒帯  一生かけて
技も捨身の  山あらし
男だったら  やるだけやるさ
それが道だよ  三四郎

♪ つらい修業と弱音を吐くな 月が笑うぞ三四郎 ♪
少年の吾々は、この歌を唄った。
そして誰もが
歌の意味を分っていたのである。

「 卑怯者 」
と 呼ばれることを 恥じた時代
弱きを援け、悪を挫く
・・それが強き者

正々堂々を尊び、卑怯を恥じろ
陰徳あれば、陽報あり
お天道様は見ている
何の為に勝負するかを知らば、その
勝ち方が大切な筈
どう勝つかは、己の人生の表現であらう
だから
「 卑怯なまねはするな 」
・・・
そう、訓えられたのである。
卑怯が罷り通る世の中に、お天道様はいらない 」
・・・


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4 コメント

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共感 (小澤良雄)
2020-10-31 23:44:14
昭和38年当時は小学3年だったので「鉄壁の不動心」の意味は全く分かりませんでした。漢字さえ知りませんでした。ただ「テッペキノフドーシン」という言葉だけは覚えています。すぐあとに「柔」という柔道ドラマが始まりましたが、そこでも「鉄壁の不動心」という言葉がでてきました。左文字大三郎という登場人物が。平井晶一さんが演じた主人公の矢野正五郎に「テッペキノフンドシ」といいい「フンドシではない不動心だ」とただされるシーンが何回かありました。「鉄壁の不動心」。66歳の今になっても煩悩に弄ばれている私には、いまだに縁の遠い概念です。
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鉄壁の不動心 (唯我独尊)
2020-11-01 07:03:14
「つらい修行と弱音を吐くな」
唄わば、是 『鉄壁の不動心』・・・私は、そう思います。

小澤良雄様
コメント頂きありがとうございました。
(謂わば) 同級生のコメントは大変嬉しいです。
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Unknown (玄妙和尚)
2023-05-29 10:06:09
倉丘伸太郎版「 姿三四郎 」!
思い出した。すっかり忘れてました。竹脇無我版の方が記憶に残ってた。
なのに檜垣源之助といえば内田良平さんなんですよねえ(笑)。
リスター「ヘェイ、スガタァ、ヤリマスカァ?」ってのも、この倉丘伸太郎版でしたっけ?
ほとんど再放送されませんねえ、フィルムが残ってないのかなあ。
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Unknown (相模明男)
2023-09-28 15:38:49
懐かしい言葉です。私は、昭和30年生まれで、今のままで絶壁の、不動心だと、ばかり思ってました^_^仲間とふざけて絶壁のフンドシ
と言ってましたね。稚拙な子供でした。
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