映画・姿三四郎 1943年黒澤明監督、藤田進主演
昭和38年 ( 1963年 ) 11月~昭和39年 ( 1964年 ) 5月
午後8時から、8チャンネル ( フジテレビ系列 ) で、
倉丘伸太郎主演のテレビドラマ
「 姿三四郎 」 ・・・を、放映していた。
9才の私は、
毎週欠かさずにこれを見ていたのである。
鉄壁の不動心
雨の中
池に身を沈め、杭にしがみ付く、三四郎。
ヒル に 襲われても、歯をくいしばって頑張る、その姿。
之を 「 鉄壁の不動心 」 と、謂う。
9才の私の脳裡に焼付いたる
一シーン である。
「 これが、修業なのか、自分を磨くということなのか 」
・・・と
それは
少年の心に響いたのである。
姿三四郎・・・村田英雄・唄
一
人に勝つより 自分に勝てと
言われた言葉が 胸にしむ
つらい修業と 弱音を吐くな
月が笑うぞ 三四郎
二
花と咲くより 踏まれて生きる
草の心が 俺は好き
好きになっては いけない恋に
泣けば雨降る 講道館
三
締めた黒帯 一生かけて
技も捨身の 山あらし
男だったら やるだけやるさ
それが道だよ 三四郎
♪ つらい修業と弱音を吐くな 月が笑うぞ三四郎 ♪
少年の吾々は、この歌を唄った。
そして誰もが
歌の意味を分っていたのである。
「 卑怯者 」
と 呼ばれることを 恥じた時代
弱きを援け、悪を挫く
・・それが強き者
正々堂々を尊び、卑怯を恥じろ
陰徳あれば、陽報あり
お天道様は見ている
何の為に勝負するかを知らば、その勝ち方が大切な筈
どう勝つかは、己の人生の表現であらう
だから
「 卑怯なまねはするな 」
・・・そう、訓えられたのである。
「 卑怯が罷り通る世の中に、お天道様はいらない 」
・・・と
唄わば、是 『鉄壁の不動心』・・・私は、そう思います。
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小澤良雄様
コメント頂きありがとうございました。
(謂わば) 同級生のコメントは大変嬉しいです。
思い出した。すっかり忘れてました。竹脇無我版の方が記憶に残ってた。
なのに檜垣源之助といえば内田良平さんなんですよねえ(笑)。
リスター「ヘェイ、スガタァ、ヤリマスカァ?」ってのも、この倉丘伸太郎版でしたっけ?
ほとんど再放送されませんねえ、フィルムが残ってないのかなあ。
と言ってましたね。稚拙な子供でした。