昭和34、5年頃
当時は、幼い男の子も、相撲をとって遊んだ。
チャンバラと相撲は子供の遊びの定番だったのだ。
「 ハッケヨイ、ノコッタ!」
・・・と、行司役の年長が存て、遊びを取仕切った。
塩を撒き、四股も踏んだ。
立合いまでの一連の動作をして
そして、必ず 「 マッタ!」 を、して 笑わせた。
「 栃・若時代 」 の頃のこと
親父と一緒にテレビのある家に行き、そこで相撲を観せて貰った。
親父は、横綱・栃錦のファンだった。
取り組みの記憶は無い
覚えているのは
絆創膏をいっぱい貼った小柄の力士
横綱・栃錦の汚い尻・・・
いつの頃からか、如何してか、その理由は判らないけれど
私は、大鵬の出現まで若乃花のファンであった。
朝潮、若秩父、出羽錦、安念山・・・記憶の力士である。
美男子大鵬
「 あめん坊 」
・・・という、四股名が主人公の相撲漫画があった。
月刊誌、「 ぼくら 」 「 少年 」 「 冒険王 」 「 少年画報 」
の、何れで見たかの記憶は無い。
新横綱・大鵬が誕生した。
祝いに 「 まわし 」 を 鋏で千切り あめん坊の兄でし達にお裾分けする。
あめん坊 も、お裾分けの光栄に与った。
ところが、お裾分けが過ぎて、
まわし が締められなくなるほど、短くなってしまった。
・・・恥ずかし顔の新横綱大鵬。
新横綱大鵬が雲竜型の土俵入りの稽古をしている。
その傍で、あめん坊 が見ていた。
そこへ、ハエが飛んでくる。
あめん坊 目の前のハエを捕まえようとした。
その仕種が、土俵入りの型の様に成っている ・・・と、親方
「 あめん坊、大鵬に教えてやってくれ 」
テレビ時代の到来に併せたかのように
昭和36年 ( 1961年 )、色白で綺麗な、大鵬が出現する。
少年漫画の表紙を飾る大鵬
テレビで観る大鵬
どれも、美男子だった。
役者の様な顔をして、しかも強いのであるからたまらない
すっかり
大鵬のファンになったのである。
強い・負けない・好きなもの
の、代名詞
巨人・大鵬・卵焼き
・・・とは、
よくぞいったものである
誰もが懐く それぞれの想い出
宝物です
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懐かしい思い出、尽きないようですね