ロシアで父母に捨てられた子供が野良犬と共に
モスクワ郊外の村のゴミ捨て場で
暮らしているのが発見されたとのことです。
その子供を保護しようとしたのですが、
犬が手放さないので救出されたのは
1998年、子供は4歳になっていたとのこと。
えええええええええ?
これが本当の話だったら色々と凄い話ですよね。
そのような劣悪な環境で幼い子供が病気にもならず
4歳までスクスク?と育ったことや
幾ら親代わりの犬が抵抗したからといって
引き離すして保護しようと思えば直ぐにだって出来ると思うのですが、
どのような理由から何でしょうかね。
昔々に狼に育てられた少女が人間社会に適用していく
セミドキュメントの洋画を見た記憶があるのですが、
一人の人間が狼のリーダーに信用されて
群れの仲間に迎え入れられることはあっても
人間の幼児が狼に育てられ育つことが有り得るとすれば凄い話です。
洋画では、その少女は言葉を話さず(当然)、生肉を食べ(当然)、
手と足を使って四足歩行をしていましたが、
このことからも子供は育った環境に
大きく影響を受けると言うことを示しています。
とは言えです。
何でもかんでも本人の心の問題が幼少期の養育者との関係によって
引き起こされていると言うような考え方に全面的に同意は出来ません。
個人のものの見方や捉え方は、
養育環境の影響を受けて作り出されるとは思いますが、
いつだって個人は、それを大きくすることも、
それを変更することも可能です。
精神科医であり天才的な催眠療法家でもあった
ミルトン・エリクソン氏が子供の爪噛みを治療した際に
全部の指にテープを巻くことを指示し爪を噛むことが出来ない状態を
一定期間維持させることで問題を完全に解決しました。
エリクソン氏は、
心の問題を解決するために何でもかんでも幼少期の場面まで戻り、
何らかのアプローチをするよりも川の流れを変えるように
本人のパターンを変えるのですと言っています。
無意識の底に学び取り習性とまでなったものも
新しい環境、社会に適応することも可能なんですから
心の問題や悩みもまた本人の心のパターンの変革に取り組めば、
問題解決は出来ない訳がありません。