ウロボロスは、古代の完全なものとしての象徴の一つで
ヘビが脱皮して大きくなる姿を「不老不死」や「死と再生」、
何も食べないでも長く生きられることから「強い生命力」として
自分の尾を噛んで環になったヘビを
始まりも終わりも無い完全なものとしました。
2019年夏、アメリカのペンシルバニア州で
爬虫類の保護活動をする団体が飼育するヘビが
自分の尾から体半分を呑み込み、輪っかの状態になっているのを
飼育員が発見し、優しく口を開けて尾の部分を引き出したそうです。
ヘビがせっかく完全体になろうと頑張っていたのに
心無い飼育員に台無しにされたので
ヘビは、さぞかしお冠だったかも知れません。
と言うのは冗談で、動物のストレス異常行動の一つかと。
動物達も嫌なことを我慢させられすぎたり、
不安な状態が続いたり、飼育環境が悪かったりすると
心や身体の状態が悪くなり、それが異常行動として現れます。
同じ場所をグルグル歩き回ったり、身体を左右にゆすり続けたり、
壁や鉄柵を繰り返し噛んだり、
自分の毛をむしり取ったり、自分の身体をなめ回し続けたり、
自分の身体を噛んだり、食べ吐きを繰り返したりするようです。
人間も同じですよね。
食べ吐きを繰り返す摂食障害。
人や自分の身体を傷つける他傷、自傷行為。
壁を叩いたり、物を壊したりする暴力行為。
自分の頭の毛を抜く抜毛行為。等々。
我が子に異常行動を発見したら、
自分では受け止めきれない生活環境や親子関係に
トラブルを抱えていることを行動によって表しているので
「そんなことをするな。」と叱っても問題は解決しないので
心療内科あるいは心の専門家などの協力を得て、
出来るだけ早い段階で我が子を助けてあげて下さい。