心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

哲学者 スピノザ

2022年11月30日 | 雑感・愚見

 

オランダの哲学者スピノザは、父親の死後に

父親の財産を独り占めしようとした妹を訴えました。

 

その裁判は、スピノザが勝利しましたが

判決後にスピノザは、

父親の遺産を全て妹に与えました。

 

 

遺産相続の骨肉の争いの裁判に勝とうが負けようが

結末が同じとするならば

わざわざ裁判をしなくてもと思ったりしますが

スピノザは、キッチリと筋を通したかったのかなあ。

 

父親の遺産は、この世に父親が生きた証でもあるので

それらを全て奪い取られるのと譲り渡すのとでは

スピノザの気持ちが違いますし、

妹は、どんなに正当化しようとも

持つことになった罪悪感をかなり小さくなるだろうし

まったく持たないで良くなったかもしれません。

 

人間は、感情的な生き物なので事が起きてしまったら

例え裁判で事が起きる前に戻せたとしても

心に生まれた遺恨なような気持ちまでは

綺麗さっぱり水に流せなかったりしますが、

 

ラクビ―の精神のノーサイド。

スピノザ、かっけえ!

 

また自身が肺の病のために44歳で

短い生涯を終えることを

予見していたからかもしれません。

 

この行為に対する本人の気持ちは

本人にしか分かりませんし、

例え言葉で語られたとしても

言葉で語られたことが全てではありませんし、

時に、本人ですら分からないこともあります。

 

相手の本心を知るには、

重要な伝達手段の相手が話す言葉を聞くことであり、

さらにその言葉よりも相手の行動や態度が

相手の本心を知るうえで重要だと言われていますが

 

時に本人すら良く分からないことがある位なので

かなり勉強をして心理の知識を蓄え、経験を積んだとしても

人の心ってゆらゆらと揺れ動き変遷するものでもあるので

その時、その瞬間の気持ちを知ることが出来たとしても

それが相手の本心だと確定することは

正しいとは言えないかも知れません。

 

それだけ不確かな心によって

過去や現在や未来に思いを巡らせたものが

私達の悩みの元となっていることも少なくありません。

 

自分を大きく悩ませ苦しませていることは

確固たる理由の上に起きていることばかりではなく

迷信じみたことが原因となっているかもです。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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