桜井氏庭園であり岩浪の庭でもある
国指定名勝庭園に御成門から足を踏み入れます。
桜井氏庭園 御成門
その昔は殿様専用だったと思われる門を潜り
僅かでも殿様気分を味わいたい。
そんな気持ち、分るでしょう♬
岩浪の庭
この庭園は、松江藩主・松平治郷公の訪問を
歓迎するために作庭された日本庭園で
松平治郷(不昧公)が『岩浪の庭(がんろうのにわ)』
と名付けました。
こんな瀧、観たことがねえ。
写真では分かりずらいんですよね。
庭園に流れ落ちる滝の音が
バシャバシャバシャじゃなくてドドドドドドドド。
もう庭園に滝を設けたと言うより
自然の瀧の下に庭園を作庭したような感じで
これほどの規模の滝が庭園に設けられているのを
これまで観た記憶がないんですよね。
庭園の規模としては小さい方だと思われますが
半端なく雪崩落ちる滝の水と煎茶席『菊掃亭』が
この庭園の魅力をかなり引き上げています。
かなりの量の水が滝から庭園の池へと注ぎ込んでいるので
池から排水される水の流れがあっても良いと思うのですが
殆ど見えないのは複数個所から排水されているのかも。
庭園が色鮮やかな赤色や黄色に染まる紅葉の時期の
景観も素晴らしいようです。
煎茶席「菊掃亭(きくそうてい)」
多くの時間を滞在した岩浪の庭を後にして
奥の客殿がある場所へと向かいます。
客殿『一丈庵』
明治11年、12年に
逗留していた南画家の田能村直入氏が
この客殿で多くの作品を残すと共に
岩浪の庭にあった煎茶席『菊掃亭』を残しました。
緑の垣根から下を覗くと
豊かな水が流れる渓谷があります。
観音渕
この上流に建立されていた新宮権現社と木宮権現社が
1674年の大洪水による山崩れによって流出し、
黄金の観音像を発見したことから観音渕と呼ばれています。
桜井家住宅 正門
桜井家住宅の正門だと思われるところが
庭園観賞の出口となっています。
渓谷 内尾谷川
先ほどの観音渕から続く水の流れで
庭園の滝の水も渓谷に流れ込んでいるようです。
鎮守社
名勝・桜井氏庭園は、水の音が印象的な庭園でした。
滝の音、水車の横を流れる水の音、渓谷の水の音が
桜井家住宅の敷地一帯に心地良く響き伝わります。
一日の日照時間が長くなっているので
まるでお昼過ぎかのような雰囲気がありますが
桜井家住宅の観賞を終えたのが午後4時で
今から出雲大社を訪問するのは
帰りのことを思うとやはり無理なようです。
今回の名所巡りは、
ここ桜井家住宅で終えて神戸に帰ります。
私の趣味である名所巡りを
皆様にも少しでも楽しんで頂けたら嬉しく思います。
そして、今回も私の趣味である名所巡り
お付き合い下さった皆様に感謝申し上げます。
次回の名所巡りも
楽しくお付き合い頂ければと願っております。