２０１９年 イギリスの宝くじで
４万ポンドを当てた４３歳の男性が当選金を浪費。
そのうえ、買春したために妻に責められ
逆上した男は、妻に重症を負わせ、息子を殺害した後に
自殺すると言う悲惨な結末となりました。
ユーロミリオンズは、
欧州で最大規模の人気のある宝くじで
『世界三大ロト宝くじ』の一つとされています。
この参加国が１０ヶ国に及ぶ宝くじの高額当選者が
特にイギリスで相次いだことが大きな話題となりました。
突然、高額当選をした人達の中には
高額当選前は、穏やかで幸せに送っていたけれども
高額当選後に不幸に陥った人も少なくないようです。
２００３年、
イングランド北西部に住むキャリー・ロジャーさんは
わずか１６歳で、
２億７，５５０円の高額当選をしました。
高額当選直後は、２年間の旅行をして
その後は、ソーシャル・ワーカーになるという
計画を立てていましたが、
彼女もまた散財することになり
家４軒、車、豊胸手術、高級衣料品、
最悪なのは、麻薬に約３，６２５万円つぎ込み、
最終的には鬱状態になって
何度か自殺未遂までしてしまうことに。
１９９７年に僅か１７歳で約３億円を当てた男性が
２０１０年１月にスコットランドの自宅で
死亡しているのが発見されました。
男性は、当選直後は両親に
家などを買うなどしていましたが、
次第に周囲の注目を集めることが苦痛になり
人を遠ざけるようになって
出身地から遠く離れた場所に家を購入して
引きこもりのような生活を送っていたようです。
前にも書かせて頂いたかと思うのですが
降って湧いた大きな幸運を受け止めるだけの
器が準備されていないと
溢れだした幸運は、麻薬的な多幸感によって
自身を破滅的な行動へと突き動かしてしまうだけでなく
自身を取り巻く人達の態度も変えて
人間不信等を引き起こしてしまうかもしれません。
散財をするのは良いにしても
ある程度の時期を過ごすと
脳は、同じかそれ以上の刺激がないと
快楽を感じなくなります。
ゆえに高額賞金を使い果たしてしまうと
当選前に満足感や快楽を感じられていたものでは
満足感や快楽を感じにくくなります。
一度生活レベルを上げると
生活レベルを落せなくなるって言う奴ですね。
自分の努力や仕事で得たものなら
生活レベルを維持するために必要な努力や仕事への
原動力が備わっていることに繋がるかも知れませんが、
高額当選金のように
降って湧いたような幸運の場合には、
散在し使い果たした後は、
満足感や快楽を得れるだけの原動力を
自身に備えていないことが怖い所です。
降って湧いてくれるような幸運は、
大きければ大きいほど有難いものではありますが
その幸運を飼いならすことが出来るのか、
狂暴な悪魔に変貌させてしまうのか、
それは、その人次第です。
