心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

セクハラ裁判

2023年01月18日 | 雑感・愚見

 

1992年(平成3年)福岡地裁は、

被告の男が原告の女性に性的な嫌がらせをしたことは

民法709条の不法行為にあたるとして

慰謝料150万円の支払いを命じました。

 

この裁判が日本で最初のセクハラ裁判と言われいます。

 

 

原告の女性は、

大学卒業後に小さな出版社に入社し

直ぐに編集長の穴埋めをするまでになった頃に

活躍するにつれて大学の先輩だった編集長から

嫌がらせが始まったそうです。

 

原告の女性への性的な中傷は2年半の長きに渡り

精神的に限界を感じて親会社の社長や

会社の専務に個別に相談しましたが

問題は、何一つ解決しなかったどころか

退職するように通達されます。

 

納得も我慢できない仕打ちに対して

このまま流れていくことを受け入れらずに

弁護士と多くの支援者から背中を押されて

平成元年8月に元上司と会社を提訴して

日本で最初のセクシュアル・ハラスメント裁判となりました。

 

原告の女性が上司から受けた中傷は、

大学の先輩でもある上司が自分の立場を脅かすかもとの

情けなくみっともない嫉妬心や危機感からであり、

相談した会社の対応もかなり酷いので

その精神的なダメージは、かなりのものだったことでしょう。

 

ここまで個人の尊厳を蔑ろにされたら

恐れながらと御上の力を借りてでも

上司と会社に何らかの社会的な報いを

受けてもらいたくなるでしょうね。

 

ただこの裁判をきっかけに虎視眈々と

悪い奴はどこや~と生贄になる対象を探しては

ハラスメントという概念を強力な正義の剣に仕立てて

ばっさばっさと切りかかるような集団や組織には、

腹立たしく思ったりもするんですよね。

 

確かに正義の刃で切りつけていたとしても

それが正義の行動かどうかは別の話で

使いようによっては正義の刃が

只の凶器になることもあるかも知れません。

 

磨いた刃を懐に偲ばせるのも良いとは思いますが

それ以上にあらゆる邪悪を払うイージスの盾を装備する方が

やわらかな人間関係を作れような気がするんですよね。

 

 

 

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