goo blog サービス終了のお知らせ 

心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

買い物依存症?

2020年11月11日 | 雑感・愚見

2008年 ドイツ・ベルリンで盗んだカードで

三年間に約3200万円の商品を購入しまくった

男が逮捕されました。

 

男の家には購入時の箱に入ったままの

200足もの靴が積み上げられていて、

裁判で男には7年6か月の実刑判決が下されました。

 

 

買い物依存症は、

比較的に男性よりも女性の方が陥ることが多く、

今までの私の施療経験でも相談者は女性のみだったので

最初に上の記事を読んだ時は、

ハッキリと男性と書かれていたのにも関わらず

女性だと思っていたんですよね。

 

買い物依存に陥った多くの女性は、

カード破産やローン破産となり、

最終的には親に肩代わりしてもらったり、

自己破産をすることになることが多いのですが、

 

他人のカードを盗んでまで買い物に違和感を感じたので

もう一度、読み直してみたら犯人が男性だったんですよね。

これぞ、ザ・思い込みですね。

 

買い物依存症の場合、物欲を満たすためにではなくて

買い物と言う行為そのものが目的なので

同様の商品をいくつ購入したからといって

満足することが有りません。

 

ゴミ屋敷の人が居住スペースを埋めてしまう位に

せっせとものを集めるのも

摂食障害の人の中で吐くことを目的に

大量の食べ物を摂取するのも

何かを手に入れることが目的ではなくて

行為が目的となっている点でいうと同じです。

 

心から湧き上がる衝動を行為によって

ガス抜きをしているだけなので

よっほどの奇跡的な切っ掛けや状況が整わなければ

破滅まで一直線です。

 

夫の収入や親の財力を見越して

「利用できるものはトコトン利用してやろう!」では無くて

心の問題から来る行為なのですが、

多大なる迷惑をかけられた人にとっては結果は同じです。

 

本人は、自分の行為が通常ではないことに

ある程度の段階で気が付いているはずですが、

心から湧き上がる衝動のガス抜きをするために

必要不可欠な行為だと感じているので

 

色々と自分に言い訳をして

依存行為に気が付いている自分の気持ちを

どこかに追いやってしまいます。

 

自分では返済できない莫大な借金となり

落ち込んでいる娘の様子を見て

つい親は借金を肩代わりして綺麗してあげて、

もう二度としないようにと約束させたりするのですが、

多くの場合、また同じことを繰り返してしまいます。

 

その際は、返済したことでクレジットカード会社の

信用度がランクアップして借入可能金額が上がったりするので

援助者は本人と共倒れしかねません。

 

本人からカードを取り上げて解約の手続きをとったとしても

内緒で別のカード会社でクレジットカードを作製したりするので

周りの人はカードを作製させないように

本人を監視、管理する必要があるのですが

簡単なことではありません。

 

なのである程度のレベルで心を鬼にして

自己破産をさせることも

カードを持たせないための一つの方法です。

 

そこまでの段階になっても普通ではない衝動を

何とか変えることを選択するのではなく

大きな収入を得て買い物をもっと自由に出来るようにと

風俗産業で働くことを選択する女性もいるようですが、

心と身をすり減らしながら得た収入を

買い物依存の衝動に溶かしてしまうのは

悲しすぎるように思います。

 

その人その人によって衝動の源泉が違うので

買い物依存症から抜け出すには

「こうだ!」と言えるものはありません。

 

なので何より本人が通常ではない自分を認め、

本気で衝動を解消する気持ちになることが

最重要になります。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


投票ボタン

blogram投票ボタン